水平埋伏歯抜歯後の地獄 二日目~八日目

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【抜歯二日目】

朝目が覚めてから鏡を見ると、右頬がぽっこりと腫れていました。

まるで常に飴を舐めている人のよう…

ジンジンした痛みがあったのでブルーベリーを何個か食べてから
イブプロフェンを服用しました。

それから歯科医院に電話し、
処方された薬全てを指示通りに服用したら
嘔吐した旨を伝えました。

そしたら、何と「全ての薬の服用を止めてください」と…。

 

イブプロフェンとパラセタモールは常備薬として
頭痛などの際に服用しているので、
頓服の痛み止めか抗生物質が原因かと思っていたのですが
「薬の飲み合わせかもしれないし、
多量の薬を一気に服用したからかもしれない」
とのこと。

薬代の55ドル損した…と思いましたが、
イブプロフェンとパラセタモールは
常備薬としていつも家に置いているのでいずれは使えますし、
まあいいかなと。

抗生物質は感染症予防のため出されていたので、
それがないとなると心許なく感じたので
Googleで検索してみました。

検索して色々なページを見た結果、
抗生物質は必ずしも服用しなければいけない訳ではなく、
とにかく患部を清潔に保つのが大事とのこと。

イソジンのようなうがい薬だけしか処方されなかった
という場合が日本の歯科医院でもあるようなので、
うがい薬を薬局に買いに行こうと思ったものの
「うがい」を英語でどう言うか分からず調べ、
パートナーに音読してもらいました。

その時に「何でその単語を知りたいの?」と聞かれ説明すると、
「そんなのコップ一杯の温水に小さじ1杯の塩を溶かしたもので
うがいしておけばいいじゃん」
とのアドバイス。

そんなのあり?と思いまたまたネットで調べてみると、
どうやら北米では親知らずの抜歯後に
「塩水でうがいしておいて」という指示が
よく出ているらしいことを見つけました。

とあるアメリカの歯科医院のページにも
抜歯後は塩水でうがいするようにという指示が書いてありました。

日本では抜歯後の塩水うがいというのは馴染みがないですよね。

パートナーいわく、
「西欧では塩水うがいは常識」だそうで…。

「何で常識を知らないの?フフ」と小ばかにしてくる
パートナーを無視して、この日以降毎食後に歯磨きをした後に
塩水で2回ほどうがいしていました。

といっても、抜歯後は患部に血餅という
かさぶたのようなものができるよう、
24時間はうがいも歯磨きも禁止だったので16時半以降にですが。

口腔内は湿っているので皮膚の表面のように
血が渇き辛く、ゼリー状のかさぶたができるのですが
それがとても取れやすいのです。

グチュグチュとうがいしてしまったら
それだけで取れてしまうことも。

取れてしまったが最後骨と神経が露出してしまう
「ドライソケット」という状態となり激痛に襲われてしまいます。

ですので、うがいといっても口を動かすのではなく
水を口に含んで頭の方を動かしました。

 

また、24時間以内はシャワーとお風呂も禁止です。

シャワーとお風呂は体が温まって血行が良くなり、
血餅ができにくくなるからだそうです。

という訳で、抜歯二日目は毎食後に塩水うがいをしながら
ひたすら安静にしつつ
6時間おきにイブプロフェンを服用していました。

口が2センチほど開かなかいのと
左側だけで噛まなければならず顎がすぐ疲れるので、
朝食は前日の残りのインスタントのフォー、
昼食はかぼちゃとじゃがいもとネギをマッシュしたもの、
夕食はスープ…という献立となりました。

【抜歯三日目】

朝起きて鏡を見ると、頬の腫れは全く引いていない状態でした。

むしろ二日目より若干腫れが大きくなっているような…。

ただ、二日目よりも口が開くようにはなっていたので、
就寝前には歯磨きだけではなくフロスもしました。

食べ物は引き続きあまり噛まなくて良い柔らかいものを
少量ずつ五食くらい食べました。

【抜歯四日目】

起き抜けに鏡で見ると、まだ腫れている状態でしたが
年始休暇が終わったので会社に出勤しました。

 
腫れた顔で恥ずかしいと思っていたのですが、
元が丸顔なせいか他人から見ると目立っていないのか
誰からも頬の腫れを指摘されず

ただの自意識過剰だったなと喜びつつ仕事をして
夕方に帰宅して鏡を見ると、何と腫れが全部引いていました。

朝には確実に腫れていたのに…。

日々回復していることに喜びつつ就寝しました。

【抜歯五日目】

四日ほどまともに食べていないせいで朝に貧血を起こして
仕事に遅刻しました。

ほぼ炭水化物抜きの食事が多かったせいか思い、
炭水化物を意識して取るようにしました。

胃腸風邪を引いたようでこの日は朝からお腹の調子が一日悪く、
夕方になっても収まらなかったので夜には激しい脱水症状に…。

お腹を下し続けていたのは薬を飲んで止めました。

寒気がとにかくすごくて、夏なのに布団にくるまり
毛布を二枚かけ、湯たんぽを使いましたが
それでもガタガタ震えていました。

吐く感じではないものの、胃のむかつきもありました。

これはまずい、と思いネットで経口補給水の作り方を調べ
ぬるい水にレシピ通りの分量の塩と砂糖を溶かし
1時間ほどかけてちびちびと摂取しました。

健康な時に経口補給水を作って飲んだ時は
まずくて飲めたものじゃなかったのに、
この時ばかりは「なかなかいける」と感じ
飲むことが苦になりませんでした。

参照したサイトいわく、
不味いはずの経口補給水を「なかなかいける」と感じる時は
脱水症状が深刻なサイン
なのだとか…。

45分ほど経つと寒気が収まったので、
峠は越えたと思って就寝しました。

【抜歯七日目】

朝起きてどうも体が熱い、と思い熱を測ると37.97度でしたが
前日の遅刻で上司がいい顔をしていなかったので
解熱剤を飲んで出勤しました。

食欲が全くなかったので朝も昼も何も食べられず、
それでも仕事をしていたら午前中は大丈夫だったものの
お昼に貧血を起こし結局早退しました。

 

帰宅して「さすがに何か食べないと」ということで
お粥を作り、作っているうちに食欲も少し出てきたので
たくさん食べて、その後4時間死んだように昼寝しました。

起きたら熱が37度にまで下がっていました。

【抜歯八日目】

前日にゆっくり休んだせいか、
まだ本調子ではないものの平熱にまで戻り
食欲も戻って体調はかなり回復しました。

この日会社を早退して歯科医院で抜糸をしました。

「縫合をしてある所は歯肉が腐っちゃうから抜糸は全然痛くない」と
歯科医師が話してくれましたが、本当に痛みがありませんでした。

順調に回復しているとのことで、
塩水うがいを引き続きするようにと言われました。

抜糸は50ドルくらいするのかな…と思っていたのですが、
抜歯時に支払った金額に含まれていたそうで
その日は無料だったので、これは嬉しい驚きでした。

横向きに生えている親知らず2本を抜くように
日本の歯科医院から8年前から言われていたのですが
歯茎を切開し、歯を砕いて取り出して縫合、
麻酔は局所麻酔のみという手術が恐ろしく放置していました。

 

確かに恐ろしいですが、静脈麻酔のおかげで
何とか乗り切ることができました。

親知らずは左上に一本あるものの、普通に生えているし
虫歯にもなっていないので抜かなくて良いとのことです。

パートナーは抜歯した翌日にお腹が空いても食べられない私に
「このポテトチップスおいしーい!」と大声で言い
見せびらかしつつ食べたりして喧嘩を売ってきていましたが、
でもじゃがいもとかぼちゃと長ネギを潰して
おいしく作った料理を出してくれたりと世話を焼いてくれて、
パートナーがいるってありがたいな…と
思わずしみじみ感じた期間でもありました。

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