パートナーが自分のアルコール依存症を認めてくれた日

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最近、アイルランド人のパートナーが自分はアルコール依存症であると
ついに認めてくれました。

 

 

パートナーは家族も友達もいない新しい国で新しい仕事を始めるというストレスに加えて、
私の分のビザの重圧も肩にのしかかり、
元雇用主は働けるビザのないトンガ人を現金払いで雇って移民局の調査が入り、
現雇用主は中国人労働者を搾取して移民局の調査が現在進行形で入っていて
永住権の審査に影響するかもだったり、他にも一番仲が良かった兄弟の急逝も重なり、
ストレスのあまり飲酒の頻度と量が長い時間をかけて
少しずつ酷くなっていってしまったのでした。

私は彼のワークビザに乗っかったオープンワークビザなので
前の会社でストレスから体調不良になったら辞めて
しばらくのんびりする選択ができましたが、彼はそれができません。

これはとてつもないストレスだと思います。

転職という形で辞めることはできるものの、
ビザのためには働き続けないといけないからです。

出会った頃にはなかった彼の連続飲酒が半年に一度、三か月に一度…と
どんどん頻度が上がってきて、最近では一か月半に一度になっていました。

連続飲酒の間は数日間ひたすら飲酒して食事を取らず、仕事にも行けません。

体が一滴も受け付けなくなる限界が来るまでひたすら飲みます。

見ていて心配なので、私は三年位前から
「きっとアルコール依存症だから、病院で治療を受けよう」
と彼に勧め続けていたのでした。

でも「俺は依存症なんかじゃない」と彼が乗り気にならず、
本人が否定する限りは治療は受けさせられないし、
かといってそんな飲み方は自傷行為以外の何物でもないので
私はその度にモヤモヤしていました。

だって、成人男性が何日間もろくに食事を取らないでお酒だけ飲み続けるなんて…。

栄養失調になりそうですよね。

先々月また仕事でストレスがかかったところに、
亡くなったお兄さんの親友とたまたま話したら悲しみが蘇ってきたのが重なって、
金曜の夜から連続飲酒になり、仕事に一度も行けなかった週がありました…。

欠勤の連絡は私が促してるのできちんと入れていましたが。

欠勤が四日続いたある日、彼が「俺はアルコール依存症だ。
これじゃあ今の現場を解雇されても仕方ない。
自分が今まで一生懸命頑張ってきたことをお酒で全部壊してしまう。
飲みたくて飲んでるわけじゃない。
もう飲まない方がいいと分かってるのに飲んでしまう。変わりたい」

と言って涙を流していたので、ついに認めてくれた、これで治療を始められると一安心。

私も最近まで知らなかったのですが、
アルコール依存症は「否認の病気」とも言われるらしいです。

本人が自覚を持つことまでが一山で、それがとても難しいと。

とにかく、自分がそうであると認めるにはとても勇気がいる病気なんだと。

これからは彼の依存症治療に配偶者として関わっていくので
そのことについても書いていきます。

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