Work to Residence Visa申請提出の舞台裏

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前回の記事で彼の新しい雇用主からWork to Residenceビザを
出してもらえることになった経緯を書きましたが、
実は良かった半面そのビザの申請をすることになった直後は
私にかかっていた経済的なストレスがとてつもなかったです。

今となっては想定していた金額よりも安く済んだのと
また別の記事で書くように状況が色々と好転したため
大丈夫になったのですが…。

そのビザの申請料金と弁護士費用、Immigration Medicalにかかる料金、
ビザが下りた後に払うImmigration Levy、
EOIをもう一度提出する申請料金、私の戸籍謄本の翻訳費用、
永住権本申請の費用、その弁護士費用…と
その時点で想定していた見積もりを合計すると12000ドル程になる計算で、
しかもそれを全て私が一人で8月末から9月中旬に
一括で払わなければいけない状況だった
からです。

彼は浪費家な上に、アルコール依存症で
貯金をできる猶予が一年もあったのに貯金を一切してこなかった
ので…。

さすがに金額が大きいので毎週分割で返してもらう予定でしたし、
実際にそうしてもらっています。

私はフルタイムの仕事に就いて3年半ほど経ちますが、
事務系の平社員で別に給料が良い仕事ではありません。

それなのにニュージーランドでは必需品と言える車の免許を持っていなかったので
免許を取るためにレッスンをたくさん受けたり、
車(中古車4200ドルの中古車)を買ったり、
何度も高額な歯科治療を受けなければならなかったりで貯金がそんなに多くはなく
このビザ関連の費用捻出で貯金が大幅に減るどころか、
車の故障などの想定外の出費があれば
9月末の給料日を前にホームレスになるかもしれないというレベル
でした。

さらに彼が現在の雇用主に二週間前の退職通知をもう出した後
弁護士から「ビザが下りるには一か月くらいかかる。
新しいビザが下りるまで新しい雇用主の元では働けない」

と言われてしまいました。

彼が上司に「…という訳で、今の現場にもう少しいさせてください」と言うと
ギロリと睨まれただけで返事をもらえなかったという報告を
私は彼から受けていました。

しかも、その睨まれた翌日に彼はそのストレスから飲酒して
仕事を欠勤していました。

その上司は彼が転職活動をしてると知った時にとても慰留してくれたのですが、
でも表裏がとてもあり、目上の人と、
利用価値があると踏んだ人にだけいい顔をする種類の人です。

という訳で二週間後に現場から抜けさせられて、
新しいビザが下りるまでの二週間は貯金がない彼を
私が全額負担で養うことになると想定しておいた方が良い状況でした。

ですので、Work to Residence Visaの申請を出すことになった週末は
電卓を叩きまくっていました。

本当はこうやって依存症患者の経済的損失を埋めてはいけないのですが、
永住権は彼というよりは私が欲しいのでエゴで払う
ことにして、
金策を色々と考えました。

 

「とにかく9月末の給料日まで凌げれば後は大丈夫なんだから、
恥を忍んで会社に頼んで9月だけ半月に一度払いにしてもらうか?」

「夕方に近所飲食店で働くか?でも、体力が持つか?
いやいや、体力持つかどうかじゃなくて、
やらないと高確率でホームレスかもだし」

「Airbnbを利用して家の空いている一部屋を貸し出すか?
でも、居間の家具が今本当に残念なのでそれも現実的ではない。
安い価格設定にすれば文句は出ないか?
いや、前にホストをした経験では、安い価格設定にしたら
良くない客層が来ていいことがなかった」

「家賃を銀行振り込みじゃなくて、不動産屋に直接出向いて
日本のクレジットカードで家賃を二週間分払えば、
その分現金を手元にしばらく置いておける」

「この片田舎にそんな需要があるかは分からないけど、
短期のシェアにしてフラットメイトを入れる方が良いかも?」

…など。

最近の彼は自分の生活費をきちんと払って、
私に「俺が持ってたら使っちゃうから」と送金して
貯金をようやく始めたばかりです。

4週間で600ドル貯まりました…。

そして相変わらずアクティブなアルコール依存症で
金曜と月曜に仕事を頻繁に欠勤していました。

週末は金曜の夜から飲み始めて、深夜まで飲んで
でも土曜は体内時計で朝早く起きてすぐ飲み始めて、
14時には体の限界が来て眠くなって昼寝して、
19時頃起きてそこから深夜まで飲んで、
日曜も朝早く起きてすぐ飲み始めて、22時くらいまで飲んで寝て、
翌朝仕事に行くというパターンです。

あとは、日曜の夜まで友達の家で飲んでる場合は深夜まで友達と飲み明かして、
友達ともども月曜は欠勤というパターンも。

私は基本的に毎週末家で一人、平日の夕飯を作り置きしたり洗濯したりで
全然外に出ていなくてお金を使っていない上に、
フルタイムで働いてるのに来月末は本当にホームレスかもという状況で
意味が分からなくて若干混乱していました。

それでもお腹は空くので昼食を食べようと居間に行くと、
彼がご飯を食べたお皿がそこら中にそのままで、
床やテーブルにこぼしたポテトチップスがそこら中に散らばっていて
ソファーのクッションも不格好に動いてて部屋中がとにかく汚くて、
げんなりして病人でもないのに自分の部屋にご飯を持っていって
病人のようにベッドの上で食べていました…。

ちなみにトイレに行くと酔っぱらって靴を履かずに
ガレージを歩き回って真っ黒になった足で踏んだ足形が
くっきりついてるぐちゃぐちゃのトイレマットがありました。

依存症者が酔っぱらった時に散らかしたものや汚くしたものは
片づけてあげてはいけませんので…。

「これは全部依存症という病気のせいだから」と頭では分かっているのに、
感情では「こんな扱いをされるなんて、彼にとっては私はパートナーというか、
ATM兼メイド以外の何でもない」と悲しくなりました。

「両親は私に幸せになってほしいと思って産んでくれたのに
何をやってるんだろう」とも思ったり。

それで、怒ってはいけない、特に相手が酔っている時は絶対に、
と分かってるのに激怒してしまいました。駄目ですね…。

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