物心がついてから初めて声をあげて泣いた日

*これは6月下旬の話です。

新しい職場では毎日忙しくて、仕事時間中は他の事を何も考えられないのが
精神的にはいいのかもしれません。

忙しいといっても残業はないし、
休みの日に連絡が来ることもないしメリハリがあります。

彼は週末にお酒を飲んで日曜の夜遅くまでだらだら飲んでいるのに、
意外にも(?)仕事に行き続けています。

彼の雇用主は建設会社の下請けをしている派遣会社です。

仕事を請け負った建設会社が現場監督を送って、
その建設会社が派遣会社にそれより下の職位の
役付きじゃない人を送るよう頼む…という仕組みのようです。

そして、現場ではその建設会社の役付きの人達と一緒に働くわけで、
そこでだいぶ前の現場で一緒に働いていて覚えが良かった
ニュージーランドでの最大手の建設会社の現場監督から、
先週「君、うちの会社で直接働かないか?
それで、君の家の近所の現場に行ってもらいたい」と声をかけられたらしいです。

彼は「俺の働きぶりが認められた!」と喜んで
移民弁護士にもEOIを通過して永住権本申請の前だけれども、
今雇用主を変えることは可能か聞いたら
「絶対に変えた方がいい。現在の雇用主は移民局の調査が入っているところだから、
あなたの申請に累が及ぶ可能性は捨てきれない」とのことで、
ゴーサインが出たとのこと。

「やったー!」と喜ぶ彼に対して、
「新しい会社での仕事はまた三か月の試用期間があるから、
その期間中に連続飲酒になって一週間欠勤とかになれば全てを失うのでは?
その現場監督は毎日仕事に行けていた頃の彼を期待しているのでは…」

と私は心配しています。

それを彼にも言ったら、
「大丈夫!その会社で働けるならそんな馬鹿な真似はしないよ!」
というのんきな答えが返ってきました。

でも、これで私の心配通りになったら、
それはそれでやっと底つき体験で断酒を考え出すきっかけになるかもしれず
いいのかもしれません。

六月もじきに終わりだった週末、
泥酔した彼がくだらないことで口論を仕掛けて暴言を吐いてきたことがありました。

その週の平日は私の車の調子が悪くて仕事の前後に車をメカニックに二回持って行ったり、
仕事して買い物して料理して後片付けも全部して(食費も私がほぼ負担)
週末は泥酔してる彼の相手で疲れもストレスが最高潮だったので、
「なんでここまでしてるのに、感謝されるどころかこんな扱いを受けるわけ?」
と気が狂いそうになって、日本語で怒鳴って声を上げて泣きました

物心がついて以来泣く時は声が出なくて静かなのですが
「ううううううーーーー」と声が出て、時間にして多分30分ほど泣きました。

親が死んでもあそこまで泣くのか分かりません

彼は慌てて謝って、またガレージに飲酒しに戻っていきました。

そして、「この苦しみの素を切り離せば楽になれる。
この男とはもう別れる」と決めたら途端に楽になって泣き止んだ
のですが…。

私は人間なので、犬と違って愛情は無条件で無制限じゃないというか、
なんか愛情が一気にすーっと冷めました…。

彼はよく「カップルはチームだ」と言っていて
「君が苦しい時は助けるし、俺が苦しい時は助けてくれ」と言うのですが、
この二か月私が助ける一方で、私は何も助けられてないというか…。

でも二か月とは長いようでいて、たった二か月とも言えるし、
アルコール依存症は自分ではどうにもできない病気です。

骨折みたいに目に見えないだけで。

私は心が狭いのかもしれません。

翌日しらふに戻った彼は平謝り。

今までもたまにこういうことがあり、いつもはそこで許していましたが、
「ここでほだされたら、なんかDVのハネムーン期みたいで馬鹿だな…」
と思いました。一応許したものの。

とりあえず、今後は彼が飲酒してる時は
私は一切口を利かないというルールを作りました。

彼が金曜の夜から日曜の夜まで飲み続けるなら、
私とはその間ずっと口をきかないと。

そしたら暴言も口論も起こりようがないので…。