依存症者の否認の驚くべき凄まじさ

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彼が自殺を考えて首にロープをかけるも思い止まるという
「底付き」かもしれない体験をした日
から二週間。

彼の飲酒は相変わらず止まりませんでした。

新しい仕事はとてもやりがいがある現場で人間関係も問題ないらしいですが、
「忙しいから抜けられない」と結局それからの二週間は
CADS(オークランドにある依存症治療機関)に行かず、
GPにも行かず抗酒薬も手に入れず
近所のAAのミーティングもさぼって一回も行かず。

「底付き」から二週間後の金曜日、夕食後に
「もうアルコール依存症は治ったから、
依存症者みたいに連続飲酒はせずに1パック(6缶)だけ飲む」

と飲み始めました…。

さらに、飲み始めたその翌日は仕事があったのに、
やはり「1パックだけ」に終わらずそれ以上買い込んでいたのを
深夜まで飲み続けて朝起きられず、あわや欠勤でした。

「あわや」というのは、自宅から車で30分の現場で
8時から仕事開始のところを7時半に起きて上司に電話したら
「昨日の時点で君の分の仕事はほぼ終わってるから、
今日はじゃあ出てこなくていいよ」と言われて行かなくても良くなったからで、
もし仕事があれば欠勤だったという。

そして、「欠勤にならなくて良かった、仕事なくなったー」
と酒屋にほろ酔いで飲酒運転して出かけて、
また新たに買い込んで食事も取らずに連続飲酒
をしていました。

喉元を過ぎれば熱さを忘れるのは人間の性とはいえ、
苦しさのあまり自殺を考えてから二週間も経ってない
のに…。

依存症の否認というのは本当にすごいです。

一体いつになれば治療を始められるのか、
<連続飲酒→依存症と認める→体が回復する→
依存症ではないと否認する→再飲酒→最初に戻る>

という同じサイクルをこの人は一体何度繰り返すんだと本当に気が遠くなります。。

でも家族会で学んだのですが、私がこうして
<彼が飲んでるか飲んでないかに感情を振り回されている
=アルコールに私も飲まれている状態>なので良くない
んですよね。

もっと自分にフォーカスしないと、というのは分かるのですが、
仕事に行けたり行けなかったりする不安定なパートナーにビザを頼っていて、
さらに経済的にも苦しんでるのにどうやったら心の平穏を得られるのか?

私にはまだ見えずにいます…。

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