永住権申請のための書類や情報集めが全然進んでいなくて、
結構イーッとなる日が続いています。
私の分はもう全部揃っているのに、彼の分が遅々として進まず。
英語が母語なのは彼なのに、彼はちらと移民弁護士からの指示書を一目見るなり、
うーん…と煙が噴出しそうな顔で唸りだして、
「読めない!分からない!」と言うので、私が全部読んで、
私生活でも秘書のように事務作業全般をやって、
彼に具体的な指示を出しているという…。
私の英語が契約書の英文を読みこなせないレベルだったら、
もう多分申請できてないと思います。
先日も寝る前に「パスポート原本を移民局に出して紛失されるのが怖いから、
JPにコピーと原本を持って行ってCertified Copyにして…」と私が話し出すと
「???」という顔で布団をかぶられて聞かザルの体勢を取られてしまいました。
彼を見ていると、何だか頭のタイプ?というか、
そういうのが正反対というか、自分と全く違うと思います。
私は勉強が得意だけど、いわゆるstreet-wiseじゃないというか、
要領が良くなくてどんくさいタイプ。
まず法則性やルールを説明してもらって理解しないと
物事が頭に入っていきません。
彼は勉強が不得意で、知識が体系的に入らなくて、
順番にやるのが面倒というか、
他人に価値序列やルールをつけられるのが体質的に受け入れらない感じで、
street-wiseなタイプ。
「これの次はこれをやる」という積み上げる手順がつまらなく感じる人。
手を動かす仕事の覚えは感覚的に学習していってすごく早いものの、
体系的に知識を積み上げつつ覚えるわけじゃないから、
説明が上手くできません。
だから彼が人に教えるとなったら、
「そこが、こうなるから…」と説明したとして、
教えられてる人が私のようなタイプだった場合、
「何でそこがこうなるの?」と理由を尋ねても、
感覚で学習した彼は理由を言語化できず答えられないことが多いです。
だから質問をされるとその度に具体的に答えるけれども、
教わる側は法則性や理屈が分からず、
いつまでも自分だけでは理解できないので、
逐一彼の指示を仰ぐようになってしまいます。
そして、彼は感覚的に学習できず、法則性を知ってからでないと動けない
私のようなタイプの人を「何で分からないんだ?使えない奴だ」と思い、
私のようなタイプの人は彼を
「何でちゃんと説明しないんだ?使えない奴だ」と思って分かり合えない、と。
そんな二人が五年九ヶ月も事実婚状態で、
お互いに過ごしていて基本的に快適なんだから
人間の相性というのは不思議なものです。