現実逃避をし続ける、依存症という病の恐ろしさ

スポンサーリンク

 

木曜の夜は寝ていたら夜勤で出勤していたパートナーからの電話で午前3時45分に起こされました。

こんな時間に電話がかかってくるなんて緊急事態に違いない、と出たら、
どこでか分からない場所で自動車事故を起こしてしまったとのこと…。

道の名前だけは標識で分かるが場所が分からない、
普段通勤に使っている高速道路がメンテナンスで夜間閉鎖していて
一般道へ迂回しないといけなくて、知らない道を走っていたら、
路上駐車してあった誰かの黒い色の車が見えずぶつけてしまったと。

怪我はない、自分の車は外見はそう酷くないものの
変な匂いがどこからかしてエンジンがかからず、
ぶつけた車はボディーが凹んだだけでそう酷くはなさそうで、
自分の連絡先を紙に書いて相手の車の窓に張っておいた、と。

そして、レッカーを待っている間に私に電話をしてきたという経緯でした。

物損事故の保険には入っているから
相手の車の損傷への支払いは問題ないよね?と聞くと
「多分。いつ更新したか分からないから、無保険かも。明日確認する」…。

まさか飲酒運転じゃないよね?と聞くと、
「運転を始める前にバーに行ってお酒を3、4杯飲んだ」…。

そして私と電話している最中にレッカーが来て、
「あっ、良かった!レッカー来たから切るわ!」と。

この時点で4時前。

それからレッカーを牽引しているトラックに乗せてもらい
自宅に送ってもらった彼が家に帰ってきたのが5時前。

私は彼が壊れた車から仕事道具を全部取り出して
車庫に運んでいく姿を寝室の窓から見て、無事に帰ってきたことに一安心。

ただ、これからが心配で目が冴えてなかなか眠れませんでした。

「飲酒運転だと保険はおりないのでは?
いや、他に関与した人がいないから、自己申告しなければ
飲酒運転とは保険会社には分かりようがない。
私の記憶が正しければ、彼は物損のみ補償の保険を
今年のどこかで更新していたはずで、相手への支払いは問題ないはず。
もし無保険だったとしても、支払いは利子なしの分割でできる。
問題は彼の通勤手段として新しい車を買わないといけないこと。
2000ドルくらい飛ぶか。
私が一旦立て替えたビザの代金の返済として受け取っている
彼の貯金1000ドルを彼に渡して、
それで今の現場はシティーだから時間はかかるけどバスで通勤できるから、
しばらくは買い物を私が全部すれば2人に車1台で何とかなる。
その間に3週間くらいで1000ドル貯金してもらえば
2000ドルとかの安い車をまた買えるはず。
いやいや、これは飲酒によって起こった問題だから、
私は尻拭いしてはいけない。自分で解決してもらわないと」

などと色々考えていました。

彼はその翌日には幸いにも仕事がなかったので、
翌日の通勤手段の心配はありませんでした。

しばらくして、「今は心配しても仕方がない。
私は今日仕事があるし、とりあえず切り替えて寝ないと」

とやっと気持ちを少し落ち着けてうとうとし始めたところに
さらに酔っぱらった彼が入ってきて私に謝罪を始めました。

レッカーで牽引されていた車から仕事道具を取り出すついでに、
運転をし始める前に買い込んだお酒も一緒にきちんと取り出した
らしく…。

「謝罪とか今は良いからとにかく寝かせて…」と言って退散してもらい
もう一度寝られたものの、結局その晩は合計4時間しか寝れず、
翌日の体調は最悪でした。

絶対にしないといけない仕事が朝あって出勤しないといけなかったので、
とにかく出勤して、半日だけ仕事して早退しました。

事情を知らない同僚に「なんか、今日大丈夫?体調悪い?」と朝聞かれて、
「パートナーが昨日の夜勤の帰りに車の事故を起こしちゃって、
心配でなかなか眠れなくてね」と説明。

家までの帰りの運転が眠くなりそうで、
私まで事故を起こしたらどうしようと不安だったので
コーヒーを眠気覚ましに1杯飲んでから退勤しました。

帰宅して手を洗っている時に洗面所の鏡でふと自分の顔を見ると
クマが酷くて顔色も悪く、同僚に心配されたのも無理はない酷い顔でした。

パジャマに着替えて1時間眠って起きたら、しばらく後に彼も起きてきて、
「今日仕事に行かなかったの?昨日はごめんね。
あと、俺今の現場クビになった」…。

えっ何で?と聞くと、
「本当はあともう少し現場にいないとだめだったんだけど、
残してきた部下に『あとはよろしく。きちんと片づけしろよ!』
と言い聞かせて現場を早い時間に出て退勤した。
そしたら部下がきちんと片付けなくて、クライアントから今朝苦情が入って
会社側に俺がもうすぐ転職するって知られてるからってクビを切られた」
と。

まあ確かに1回のミスで現場を解雇、というのは普通はありえないので、
切る理由を与えてしまったな、という感じです。

でも次の仕事が決まるまでは雇用契約に基づいて
時給×週40時間の計算で給与が保証されるんでしょ?と聞くと、
「会社は払いたくないと思う」

会社が払いたいか払いたくないかは問題ではない、
払わないといけないんだから払わないのならしかるべき手段で訴えればいい、
と私が言うと、彼は「うーん…」と煮え切らない感じ。

これで、彼は飲酒が原因で車と仕事を失ったことになりました。

それでも金曜の彼は木曜に壊れた車から取り出したアルコールを飲み続け、
金曜の昼間は片道3キロの道を歩いて酒屋に向かってお酒を買い
(帰りは親切な人に乗せてもらって帰ってきました…)、飲み続けました。

土曜は起きて2-3時間はシラフだったので、
「昨日の残りのお酒もないし車もないから
今日はさすがに懲りて飲まないのかな?」と思っていたら、
彼の友達がお酒を持って現れました

「一緒に飲もうぜ」と呼んだらしいです。

そして彼は愉快そうに笑い話をしながら、
友達とうちのガレージで飲酒していました。

本当に何としてでもお酒は手に入れるんだ、
すごいなとある意味感心してしまいました。

今はお酒を買うよりも、1ドルでも貯金に回して
車の購入資金を貯めないといけないのに。

保険の有効期限が切れているかまだ確認すらもしてないし、
オンラインで1分もかからずにできる、車両登録を外す手続きもしていません。

本人いわく、「この現実から逃げたい」らしいです。

逃げたいのはこっちですが。。

それでふと頭に浮かんだのは、
私はこんな風には暮らしていけないということです。

私は配偶者には、しんどいことやトラブルが起こり続ける人生というものを
私と一緒に力を合わせて生きていける人であってほしいです。

しんどいことやトラブルが起きる度に現実逃避をする人とはやっていけないし、
現実逃避をする人とペアを組んでいたら、問題そのものだけではなく、
問題の対処に加えてその人への対処も加わるから
二人でいる方がかえってしんどいんじゃないか、
一人の方が楽なんじゃないか
と気づいてしまいました。

一人でいたら一人分の問題だけ自分で対処をしておけばいいのですが、
二人でいたら二人分の問題が来るのに、それを私が一人で対処しつつ、
相手のケアもしないといけない
んじゃないかと。

さらに、土曜はこんな状況なのに彼が現実逃避をしていること、
現実逃避のパーティーの騒音のうるささ、
彼の楽しそうな絶え間ない笑い声に発狂しそうになり、
怒りで手の震えが止まらなくなったので家から逃げようと
車をガレージから急発進させたら、その友達の車にぶつけてしまった
という泣きっ面に蜂ぶりでした。

即謝罪して、保険で弁償しますと申し出ましたが
「軽い擦り傷だから全然問題ない。弁償なんていらないよ」
と言ってもらえたのは幸いでした。

彼の現実逃避への怒りと、怒りのあまり不注意で
人の車をぶつけてしまった自己嫌悪で何もかもが嫌になり、
私も薬物でも打って現実逃避したいなと一瞬思ってしまいました…。

タイトルとURLをコピーしました