パートナーがアイルランド人だと言うと、
よく言われるのが次の二つです。
「じゃあ、彼よくお酒飲むでしょう!」
「じゃあよく罵倒する(swear)でしょう!」
割合としては、前者が9割で後者が1割といったところでしょうか…。
アイルランド人は確かにとにかくお酒をよく飲みます。
喜ばしいことがあったら祝い酒で飲酒、
怒ったらストレス解消で飲酒、
悲しかったらストレス解消で飲酒、
楽しい時はより楽しくなるために飲酒しています。
週末は何はなくともまずお酒で、日曜の夜まで深酒して、
月曜は二日酔いでフラフラになりながら出勤、
酷い時は休んでしまうというのが毎週月曜の恒例行事です。
大抵のアイルランド人は月曜の酷い二日酔い状態の時に
「もう二度とアルコールは飲まない!」と誓っているのですが
次の週末にはそれを忘れてまた同じことを繰り返しています…。
私は自分も家族も身の回りの人もお酒を飲まない人ばかりなので
最初は驚き、毎週同じことを繰り返しているのを見て
「バカなのかな?」と思っていました(笑)
アイルランドでは飲酒は文化の一つで、
老若男女が時間さえあればみんなパブに繰り出し
お喋りを楽しむ文化なのだそうです。
アイルランドの田舎では、近くにパブがなくなって
孤独死したお年寄りもいるんだとか…。
アイルランド人は確かによくSwear words(罵倒語、罵り言葉)を
使います。
Fワードは三秒に一回くらい使いますし、
Cワードも頻繁に使います。
FワードとCワードの組み合わせ(F***ing c***)もしばしば。。
一度パートナーの知り合いで
無口なアイルランド人と複数人で話したことがあったのですが、
たまに話したかと思ったら「F*** that」とか
「He is a f***ing c***」とか
罵倒語しかほぼ話してなかったんですよね…。
先日仕事で違う会社のニュージーランド人と話していて、
彼女のアイルランド人の同僚について話を聞いたのですが…
「私たちは仕事の場でFワードを使ってしまったら
『しまった…』ってなるけど、
そのアイルランド人の同僚はFワードをあまりに使うから
もうそれが私たちにも普通になっちゃって、
彼女だけはFワードを使ってももう誰も気にしてないのよね。
それが面白くって!」
とのことでした。
というわけで、冒頭のよく言われる事二つは
ステレオタイプの偏見ではなくてどちらも本当です…。
ちなみに、先日パートナーの家族から彼宛てに届いたクリスマスカードには
「Merry mother-f***ing Christmas!」
という弟からのメッセージが(冗談で)書いてあったのが見えて、
季節の挨拶でも罵倒しちゃうんだなぁ…としみじみしました。
それを読んだパートナーは大ウケして、
「He is a f***ing idiot」とウケながら罵倒していました。
ですので、アイルランド人にFワードを使って話されても
本気で罵倒してきているのではなく、
基本的にはただの強調表現だと考えて大丈夫です。
本気で罵倒してきている時は、表情や言い方で分かりますので…。