日本人の想像を超えたニュージーランドの労働文化

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ニュージーランドの労働文化は日本とかなり違います。

定時に帰宅するのも、毎年一ヶ月の有給を取得するのも当たり前。

さらに違うのは、役職に関係なくお互いをファーストネームで呼び合い、
気楽に話をする
点でしょうか。

私のようなただの平社員であっても、
CFOと月曜日にキッチンで顔を合わせると
「週末どうだった?」などと雑談をします。

そして、自分より役職が上でも下でも、皆がお互いを「同僚」と呼びます。

上司と自分と意見が違うと、
「自分は賛成しない。自分はこう思う」と
主張するのが普通です。

自分の意見を主張したからといって角が立つことも泣く、
上司の方もそれを聞いて「君はそう思うんだね」と
受け止めてくれます。

日本では、「○○係長」「○○課長」などのように
苗字の後に役職を付けて呼びますよね。

私は日本の会社で働いたことがないので間違っているかもしれませんが、
日系の会社で働くうちに日本の会社の人間関係のあり方について
何となく理解ができてきました。

日本の会社では、平社員と役職がついている人は
お互いにあまり交わらないイメージがあります。

日本の会社ではとにかく役職ありき、役職が絶対で
どんなに理不尽でも役職が自分より上の人には逆らえない、
役職が下であれば小さなミスでも怒られ、
役職が上であればどんな小さなことでも情状酌量の余地が与えられ
「仕方ない」で済まされる
ことばかりですよね。

どんなに失礼な振る舞いをしても、役職が上であれば許される。

私は日本人ですが日本の会社で働いたことがないので
数年間も現地法人に出向していながら、
現地スタッフについに一度たりとも挨拶をしなかったという
日系企業の駐在員の話を聞いた時には本当に耳を疑いました。

どうして役職が下の人間に対しては同じ人間として
敬意を持って接することができないんだろう?

と不思議でたまりません。

ニュージーランドも随分と貧富の差が開いてきたようですが、
それでも「皆が平等!」という意識がまだまだあります。

「上の人間がその立場にいられるのは、下の立場の人間がいてこそだ。
工場長が高い給与をもらえているのは末端のスタッフが働いているからだ。
本社が存在できるのは、拠点のスタッフがきちんと働いているからだ。
だから、一番偉いのは一番下の人間だ」

という意識があります。

そういう意識が根底にあるので、
「自分は役職が上だから」と下の人間にぞんざいな扱いをしたりすると
本当に軽蔑されてしまいます

ニュージーランド人はニュージーランドを「フェアな国だ」と言いますが、
フェアというのはこういう意味でもあるんだなあと嬉しくなります。

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