退職届を出すまでの実録4日間

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新しい会社で働き始めてまだ8ヶ月もしないのですが、
一昨日辞表を出しました。

前の記事でも少し書きましたが、
私の上司は部下として付いた人を
1年持つか持たないか、数ヶ月で退職に追い込んできた猛者
です。

といっても、上司本人は部下に対して
「退職に追い込んでやろう」「虐めてやろう」
などと思っているわけではなく、悪気はないんです。

ただ自己中心的で部下に人間としての関心を持たず、
よくできたことは当然とみなして褒めず
失敗は些細なことでも人前であげつらい、
自分のミスは絶対に認めず謝罪もせず笑ってごまかし、
物忘れが激しく、指示されたやり方でタスクを進めたら
数か月後に「何でこんな風にしたの?」と問い詰めてくるのと、
説明が下手で指示が曖昧で何をしてほしいのかが不明確で、
そういう対応をされると困るとお願いすると
「私は私の仕事をしてるだけなのに非難された」と泣いて取り乱す
だけなんです。

嫌味のような書き方に見えるかもしれませんが、
本当に悪い人ではないんですよ…。

知り合いや友達として付き合う分には問題ないのですが、
仕事を一緒には絶対できないタイプ
の人ですね。

この上司から受けるストレスがあまりに凄くて
夜なかなか寝付けなかったり、
日曜の夜は仕事の夢を見てうなされて
月曜の朝に疲れた状態で起床して這うように寝床から出たりしていました。

「一刻も早く転職しないといけない。
でも、1年以内で辞めたらレフェリーになってもらえないし、
1年きっかりで辞めよう。来年の3月までだけ続けよう」

そうして期限を切って頑張ることにしてストレスをごまかしていました。

日数計算のサイトで日数を数えて
「3月まであと165日か…。土日とクリスマス休暇を引くとあと何日」
と計算したりも。

ところが、先週木曜の午前中に私の些細なミスを人前であげつらわれて
ストレスが臨界点に達しました。

「もう無理。仕事なんかよりメンタルヘルスの方が大事だし。
貯金は多少あるからお金のことはしばらくいいや」
と切り替わり、
午後に辞表を出そうかと考えて昼休み中にパートナーに話しました。

「一晩だけ頭を冷やせ。頭を冷やしても辞めたいなら辞めればいい」
とパートナーに説得され、それもそうかと一晩置いて考えてみました。

一晩置いてみて、
永住権申請にかかる費用の出費を控えているので
それを支払った後はごく短期間生き延びられるくらいの貯金額しかない。
パートナーは私より稼いでいるのに浪費家で貯金がないし、
年内だけ我慢して続けよう」という結論に達しました。

そして金曜の仕事を終え、土曜をゆったりと過ごしました。

日曜の夕方に仕事のストレスから浮かない気分で過ごしていたところ、
パートナーから「Work to Residenceビザを取れたし、永住権申請をやめにしない?
『最近はビザの申請数が激増して、審査が始まるまでに1年待ちのケースもある』
って移民弁護士が前に言ってたよ。
永住権を取れるまでの期間にそんなに差がないなら
数千ドルがもったいないじゃん」と言われました。

そんな情報私は聞いた覚えがなかったので、
移民弁護士に書類を手渡しに行ったり電話で話したりする機会が多かった彼が
移民弁護士と雑談をした中でふと聞いた情報だと思います。

それが本当なら聞き逃せない情報のため、移民弁護士にメールで
「今永住権申請をすると、見込みとしてどれくらい取れるのにかかりそうか?」
と問い合わせを送りました。

そして月曜、出社せねばと頭では分かっているのに体が動かず
上司に連絡して欠勤。

午前中を鬱々として過ごし、昼食も食欲が湧かずであまり食べられず、
「1年以内で退職するのは転職に不利か?」
などと英語でGoogle検索しつつ過ごしていると
移民弁護士からメールが届きました。

「最近では技能移民部門で永住権申請をしても担当のオフィサーが着くまでに1年、
そこから審査に1年、合計で2年かかるケースも珍しくない。
現在あなたのパートナーが持っている
Work to Residenceビザで永住権申請をできるようになるのが2年後なので、
自分としては永住権申請はお勧めしません」

このメールを読んだ瞬間に、

今から技能移民部門で永住権申請をするのは無意味
=永住権申請をしなくてもいい
=永住権申請費用を払わなくてもいい
=貯金が減らない
=仕事を辞めてもしばらくは心配なく貯金で食べていける

という答えが出ました。

本当に、その瞬間にストレスがなくなって体が軽くなったのが分かりました。

そして弾む足取りで居間に向かいパソコンを立ち上げ
Wordで退職届をしたため、プリンターで印刷。

サラサラとサインして通勤用の鞄に入れ、その夜はぐっすりと眠り、
軽い足取りで火曜に出勤して朝一番で上司に辞表を出しました。

上司は驚き、ショックを受けていましたが、
上司の部下の短期間での辞職は私でもう10人目くらいなのに
「どうして?理由が分からない」と新鮮に驚いていた上司に私は驚きました。

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