「危険厨」の私が日本で思っていたこと

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日本で一番苦しかったのは、
とにかく被曝への懸念に理解を示してもらえないことでした。

 
私は関西地方の実家に住んでいました。

内部被爆を気にし始めた頃に家中の食品を安全か必死で調べていた時に、
それを見た父親に「アホや」と笑われたことは今でも忘れられません。

ちなみにそのチェックの結果、
ほとんどの加工品が東日本で作られたもので、
自分の基準ではアウトでした。

家族や親友、大学院での同僚など、
それまで何の問題もなくお互いに話が通じあっていたのに、
放射能のことになるととたんにお互いが異星人のようでした。

「何で国が安全と言っているのに気にするの?
国が安全というのなら安全に決まっている。」

「何で国が安全と言っていると安全なの?
安全なのは国がそう言っているからだ、
国がそう言うから安全なのだ、
というのはただの同語反復でしょう…」
と。

私は大学の学部では日本史を専攻し、
大学院でも専門は異なるとはいえ
日本史や歴史学と関連がある分野でした。

そのため、国家が存亡の危機に立たされた時は、
国家はまず自身の存続に全力を注ぐこと、
そのためには国民には「何も心配はいらない」と
体制を少しでも長く存続させるために
もうどうしようもなくなるまで嘘をつき続けて、
国民を守らないという事例をいくつも学んでいました。

今では反原発がアイデンティティーのようになっているドイツも、
チェルノブイリ原発事故当時は政府が食品の基準を引き上げて、
国民(特に女性)がそれに対して抗議して基準を引き下げさせて
今の基準になったという歴史があります。

だから、国が安全と言っても信用できず、
むしろ「風評被害」と否定すればするほど、
いよいよ危ないのだなと身が引き締まる思いでした。

関西だと、野菜は西日本産のものが多いので
安全な野菜選びにはまずあまり困りませんでした。

冬になると東日本から葉物野菜が入ってきますし、
あとリンゴが青森の物ばかりでしたが、それくらいです。

産地偽装してるスーパーなんかもあるかもしれませんが、
それはもう見つけようがないのであまり気にしませんでした。

あと、兵庫県南部の農家が、
JAが配布した宮城県産の除草剤を使ってお米に10bq/kgが
出てしまったことがありましたが、
どの農家かわからないのでこれも避けたかったですが
避けようがありませんでした。

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、
先日、台湾政府が日本からの輸入食品への規制を強くしました

それに際し、大阪のお茶も輸入規制の対象となりました。

これまで勉強してきた自分にとっても、
やはり自分の出身地域から汚染が出るというのは悲しいです。

何で大阪のお茶が危険とみなされているかというと、
2012年から行われていた此花区での被災地からの瓦礫焼却の影響かと思われます。

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