身近にあった、思わぬ助け

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どういう風の吹き回しか分かりませんが、
6月28日に彼がついに仕事でタイムオフを取って
オークランドの依存症治療専門機関であるCADSに行きました。

CADSの近くに用事があったので、そのついでに出向いたようでした。

CADSの予約なしでいい平日の10時から13時まで
のWalk-inクリニックの時間帯に行って、査定を受けたらしいです。

スタッフと何を話したかについて詳しくは聞いていませんが、
「あなたはアルコールにちょっと頼ってるみたいね。
毎週月曜17時半からアルコールについての勉強会があるから、出てみたら?
勉強会の期間は8週間だけだし」
と言われて、勉強会に出ることにしたと。

そして、一対一のカウンセリングを今度予約して受けて、
親や兄弟などの家族についての話などもっと聞かれるとのこと。

その話をしながら、彼は「依存症って言われなかったぜ!」と
若干言いたげな顔
をしていました。

私は表情を変えずに「フーン」と聞いていましたが、
内心はめちゃくちゃ感動していました。

実は4月下旬の時点で、CADSには私から自分のカウンセリングについて連絡していて
(いまだに行けていないのですが)、
彼が連続飲酒で月の半分しか働けないことがその時点で一月続いていて
飲酒による社会的・経済的問題が生じていること、
飲酒運転をして酒屋に行くことがあること、
大工という仕事の性質上飲酒運転で免停になれば通勤手段を失って
永住権申請にも致命的であるのに繰り返すこと、
連続飲酒中は数日にわたるのにその間食事を取らないので栄養失調を懸念していること、
一度は依存症だと認めたのに治ったと言い張り否認が続いていることを伝えていたのでした。

だからCADS側は彼が足を運んだ初回に「あなたは依存症です」と
いきなり言ったら彼が来なくなるのを分かって
「ちょっとアルコールに頼ってるみたい」という言い方をして、
グループセラピーじゃなくて「勉強会」への参加を促して
まず否認の解除に取り掛かるんだと思います。さすがプロ…。

GPで出されている抗うつ剤は、副作用が出ていたのもあって、
結局彼はもう飲むのを止めてしまいました。

そこで「軽度か中度の鬱なのに何もしないのはまずいのでは?」と心配した私が
自分がストレスを感じた時に飲んでいる
セントジョーンズワートのサプリメントを勧めてみたら、
それが彼にはとても効いて良かったようです。

セントジョーンズワートはこちらではスーパーで
9NZD-12NZDで手軽に買えるサプリですが、
ドイツなどのヨーロッパの国々では軽度から中度の鬱病の患者に医師が処方する医薬品です。

個人差があるとはいえ、サプリなので飲んですぐに効くわけではなくて、
まずは二週間くらいしばらく毎日飲み続けないと効果が出ません。

私には効果があるような気がしつつも、そんな劇的な変化は感じないから
「プラセボかも?」と思っていましたが。、効果がやっぱりあるのだなあ、と…。

彼は飲み始めてしばらくは「何も効き目を感じない」と言っていましたが、
二週間くらい経つと「最近すごく効いてきた。
抗うつ薬は負の感情だけじゃなくて、
嬉しさとか喜びとかそういうプラスの感情を感じるのも鈍くなってる感じだった。
これはプラスの感情はそのままに、
でも怒りの感情やストレスを感じにくくなって落ち着いていられる。
こんなに明るい気持ちになれたのはここ数年なかった。
未来は明るいって感じる。
プラセボかもしれないけど、副作用もないし俺は飲み続けるよ。
抗うつ剤よりよっぽど効果がある」
とべた褒め。

そして偶然かもしれませんが、セントジョーンズワートを飲み始めた時期と
お酒の量が若干だけど減って、
平日は飲まずに仕事に行けるようになった時期が被っている
ことに気づきました。

もしかして?と思って検索してみたら、まだ人間では実験されていないようですが、
マウスでの実験では、セントジョーンズワートは飲酒欲求を抑える効果が証明されたという
1999年の論文がOxford University PressのOxford Journalにありました。

私がここ4年くらい家に置いてたサプリがこんな形で助けになるなんて…。

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