多くのアイルランド人が持つ嬉しくない特徴

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多くのアイルランド人が持つ、日本人にとっては嬉しくない特徴。

それは大酒呑み、酒乱、アルコール依存症の人がとても多いことです。

アイルランドはなぜか飲酒文化(drink culture)があり、
日本人からしたら考えられないような粗相をお酒でしても
それが笑い話として済まされたりしています。

私のパートナーもそんなアイルランド人の一人で、
アルコール依存症です。

前回の記事で彼が車と職を飲酒で失ったことを書きました。

月曜から今日まで、パートナーは豪雨と強風のなか
離脱症状に苦しみながら片道3キロを歩いて
友達に借金したお金で離脱症状を抑えるためにお酒を買って飲んでいます。

私が仕事から帰宅すると、一日家にいるのに
何も家事が終わっていないどころかむしろ朝より散らかった家で
寝ている彼がいます。

一昨日の火曜、ようやく現実逃避から現実に復帰した彼は
自分の車両保険がまだ有効期限内であることを確認し、
車も友達の友達が車検のある車を安く売ってくれることになって
一安心したようです。

とはいえ、その安い車も1800ドルで彼の予算より800ドルほど高いですが…。

あとは、自分はアルコール依存症だとようやく認めてくれました。

といっても、彼は以前も認めたことがあって、
自分からかかりつけ医に出向き、自助グループにも出向き
「ようやく治療を受けてくれる!」と私が喜んだのも束の間
彼は一か月もしないうちに
「依存症は治った。ただ精神的に辛い時期が続いて飲みすぎていただけ」
飲酒を再開したことがあるので、あまり手放しではまだ喜べません…。

先週末は土日の二日間をかけて
My name is Bill Wという映画を彼に見てもらいました。

ビル・ウィルソンというアルコール依存症者で、
自信の経験をもとにアルコール依存症の自助グループ
(アルコホーリクス・アノニマス=AA)を創始した人の人生を描いた映画です。

彼には妻がいたのでその妻の映画の中に登場し、
彼女が夫の依存症に怒ったり苦悩するシーンが出てきます。

泥酔して妻の目の前で大失態を犯したビルが
王としてフラフラになりながらトイレから出てきて
「すまない。今夜を最後に飲まないと約束する」と妻に言い、
妻が「謝罪も約束も、もう聞きたくない!」と夫に叫ぶシーンがあったのですが、
そのシーンを見た彼が
「今まで自分が飲んだ時に、いつも君が怒る理由が正直分からなかった。
俺の問題だから放っておいてくれたらいいのにと思っていた。
でも、俺が側にいることで君にこんな風に影響するんだ。
今までひどい扱いをしてきてごめん」と涙を流していました。

依存症になると、依存している物質を摂取すること、
あるいは依存している行為をすることが最優先になるので
嘘をつくようになるし、約束をしても次の瞬間には破るのが普通になっていきます。

私も彼に数えきれないほどの嘘をつかれ、約束も破られてばかりで、
最近では彼が嘘をついたり約束を破るたびにそれを指摘していました。

だから、その妻のセリフと私が言っていたことが彼の中で重なったみたいです。

私もそのシーンを見て、「私と同じことを言ってる…」と驚きました。

違う人、違う国、違う時代で彼と同じ病気で苦しんでいた人がいて、
その人の側にいた人もまた、私と同じように苦しんでいました。

自助グループの創始者の映画がとても良かったせいか、
彼は「もう一度AAに行ってみるよ」と
近所の自助グループの会合に出ていました。

数ヶ月ぶりに行ったら暖かく歓迎されたそうで
「来週も行くよ」と言っていました。

これで本当に回復に向かうと良いのですが…。

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