30歳以上で手に職のない人間が海外避難を実現する方法

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放射能が怖いので海外に避難したいけれども、
できないという人は多いのではないでしょうか?

ワーキングホリデービザはもう年齢制限を越えていて無理、
手に職がないから無理、
外国語ができないから無理・・・など理由は色々あると思います。

私が海外避難を実現させた方法

私は原発事故が起こって逃げようと決めた時に28歳だったので
ワーキングホリデービザを取り、
29歳でオーストラリアに入国しました。

その後はオーストラリアで一年少し過ごした後に
ニュージーランドのワーキングホリデービザを
30歳の誕生日直前に取り、
31歳でニュージーランドに入国。

その後はオーストラリアで出会った配偶者
(同じくワーキングホリデーでした)がニュージーランドで
2年の就労ビザを取り、私は配偶者として就労ビザを取りました。

大学院生だったので、日本にいた時点で
専門分野の論文を英語で読めるほどの英語力はありました。

それでも、話す方や聞く方は流暢ではなく
IELTSも6点というレベル。

それでも、手に職も貯金もない自分が海外に避難できたのは、
まだ若く、ワーキングホリデービザが取れる年齢だったからという
運の良さがたまたまあったからでした。

30歳以上の海外避難を実現させるステップ

私が今まで得たわずかながらの海外経験から、
もし手に職も貯金もなかった私が今まで日本にいて、
これから海外避難を実現させるとすればどうする考えてみました。

 

私なら、避難先として良さそうな都市か国の目星を何個かつけて
一週間でもいいので観光ビザで滞在してみます。

国自体が自分に合わないということもありますし、
同じ国でも都市により色んな雰囲気があり好き嫌いがあるからです。

滞在先ではお金がないので観光は無料のもの以外せず、
安宿に泊まって街をうろうろしてみたり
現地のスーパーやお店に入って物価もチェックします。

物価が日本に比べて高い場合でも、
現地で働き始めると給与水準と見合う価格なので
働き始めると物価の高さはさほど気にならなくなってきます。

避難先としての東南アジア

最近ではフィリピンが日本人と韓国人にとり英語を学ぶのに
とても人気の場所らしいです。

寮付きの学校でマンツーマンレッスンを受けてもかなりお得だと
実際に通っていた知り合いに聞きました。

フィリピンの英語教育の質がどれほどのものかを知らないのですが、
安くて質が良いのであれば、フィリピンの語学留学も選択肢に入れるかもしれません。

東南アジアは滞在費が安く上がりそうですが、
日本に近いといえば近いですし、
現地の料理は魚醤をふんだんに使うので
外食の際にストロンチウム汚染が気になるかなと思います。

でも貯金がギリギリの貧乏な状態で行くなら
外食はそう頻繁にできないでしょうから、
あまり気にならないかもしれません。

自炊する分には魚醤を使わなくていいですし、
日本産の調味料がなくても和食もどきが結構できたりします。

白濁しているリンゴジュースとシンガポール産の醤油で
煮込んで作る豚の角煮など。

南半球で英語圏のオセアニア地域

オーストラリアとニュージーランドだと物価は高いですが、
南半球なので食材や大気の放射能汚染の心配は低いです。

私にとっては今まで一番学習してきた外国語が英語なので、
英語圏というのも魅力です。

住居は一人暮らしではなく、
最近日本でも流行ってきているシェアにすればかなり安くなります。

シェアの家賃は住む都市とサバーブ
(日本語に直すと「町」のような感じ)によりますが、
個室だとオーストラリアで家賃が一番高いシドニーで大体200AUD/週、
ニュージーランドで家賃が一番高いオークランドでもほぼ同額です。

ニュージーランドのダニーデンなど他の都市はもっと安く
個室が$150ほどであったりします。

もっと田舎に行くと$100あたりまで下がりますが、
仕事は田舎ではやはり少ないです。

都会だと家賃が高いものの物価が安く、
田舎だと家賃が安いですが物価が高いので
どちらに住むのがいいとは一概には言えません。

シェアだとシェアメイト良い友人になれたりしますし
良いシェアに当たると本当に楽しいです。

悪いシェアに当たると最悪ですが、
その場合は即引っ越せばOKです。

英語に自信がない場合は、観光ビザか学生ビザを取り
英語学校に通い、その間必死に勉強します。

現地での生計の立て方

私が暮らしたことがあるのはオーストラリアとニュージーランドなので、
その二国に学生ビザで行った場合の生計の立て方について書いてみます。

 

 

オーストラリアでもニュージーランドでも
学生ビザだと週20時間まで働けるので、
学業と並行して日本食レストランのウエイターか清掃や倉庫仕事など
英語があまりできなくてもできる単純労働の仕事をします。

単純労働の仕事はほとんどが最低賃金なので、
学校がある都市部に暮らしながら
最低賃金の仕事を週20時間したとして収支を計算してみます。

オーストラリアのシドニーだと、
最低賃金の19.49AUD(2019年現在)×20時間=389.80AUD、
ここから税金が週$7.5ほど引かれるので、
手取りは約380AUDのようです。

オーストラリアの税制について私は全く知らないので、
税金はこのサイトで計算しました。

ここから家賃200AUD、食費(すべて自炊)60AUD、
あとは光熱費や水道代が別払いの場合は週30AUDくらいとして、
出費は合計290AUD、約100AUDが余ります。

100AUDあれば交通費を出してもお釣りが出ますし、
余った分は交友費や雑費に当てられそうです。

また、夏休みなどのホリデー中は学生ビザでも無制限に仕事できるので
その期間中にフルタイムで働いたら貯金でき、
学期中に出費が嵩むことがあってもカバーできます。

学期中の収支だけ見るとトントンといった感じですが、
長期休み中に頑張って働けば学費以外は黒字に持っていけそうです。

ニュージーランドのオークランドだと、
最低賃金の17.70NZD(2019年現在)×20時間-税金約14%=手取り305.98NZDです。

税率は、こちらのサイトで計算しました。

ここから家賃200NZD、食費(すべて自炊)60NZD、
あとは光熱費や水道代が別払いの場合は週30NZDくらいとして、
出費は合計290NZD、交通費が15ドル以上かかれば赤字です。

オーストラリアと物価はそう変わらないですが、
最低賃金が多少低い上に低所得者に対する税金が高いですね…。

ニュージーランドでも夏休みなどのホリデー中は
学生ビザでも無制限に仕事できるので
その期間中にフルタイムで働いたらその分貯金でき、
学期中に赤字になった分をカバーできます。

こちらも、長期休み中に頑張って働けば学費以外は黒字に持っていけそうです。

この収支情報だけ見るとニュージーランドに行く意味が見出せないですが、
ニュージーランドはオーストラリアよりも就労ビザが取りやすく、
またオーストラリアは時給が高いし低所得者への税率が低いですが
最低賃金以下の現金払いの仕事の割合が高く、
最低賃金の仕事を掴むまでに苦労する場合が多い
です。

 

 

英語が怪しい短期ビザの日本人が最も付きやすい仕事は
日本食レストランのホールスタッフです。

放射能汚染が気になりますが、
日本語と必要最低限の英語さえ話せればできるので
現地での職歴を付ける取っ掛かりとして利用してもいいかもしれません。

私も渡豪当初にその仕事をしていましたが、
その時はまかないを心で謝りつつ帰り道で捨てていました・・・。

どんな英語力でも、日本人であれば日本食レストランで仕事をもらうのは簡単です。

事務系の仕事でも不足技能リストに入っている可能性あり

オーストラリアもニュージーランドも政府が「不足技能リスト」を発行しており、
そこには事務系の仕事も結構あったりします。

つまり、英語を伸ばせば事務系の仕事でも現地の会社で職を得て、
スポンサーをしてくれる会社を見つけて
永住権を取れる可能性がでてきます。

私は以前日系の会社で秘書をしていましたが、
何と秘書もそのリストに載っています。

もちろん、永住権をとれるかは資格と経験と学歴と年収によりますが、
日本のどの職種がそのリストのどの職種に当てはまるかは
素人ではなかなかわからないので、
こちらの移民弁護士に尋ねてみます。

 

 

ニュージーランドでの就職活動・就労ビザの難易度

就労ビザを取るのはニュージーランドでは実はそう難しいことではありません。

私の日本人の友人はクイーンズタウンにある
日系の土産屋の販売員として一年の就労ビザを最近取りました。

また別の友人(29歳、ワーホリビザ)は日本での正社員歴が短く、
コールセンターでの派遣社員歴が三年ほどあるだけですが(=手に職なし)、
現在現地会社から就労ビザを出してもらいました。

永住権となると、最近は年収制限がかけられるようになり
難しくなってしまいましたが…。

また、年齢についてはこちらでは就職活動の際に
そんな気にしなくとも大丈夫です。

こちらでは履歴書に性別と年齢を載せることは
容姿差別と性差別、年齢差別につながるので載せるのが違法ですし、
日本人/アジア人は若く見えるので…。

難易度が低い移民プログラムに挑戦する

あとはカナダのマニトバ州のマニトバノミニープログラムというものがありますので、
それに挑戦してみるかもしれません。

マニトバ州というカナダのほぼ真ん中にある州の永住権プログラムで、
どんな職種でも、週30時間以上の仕事の経験があれば
職歴としてポイントになります。

このプログラムはハードルが低めで、
40歳以降でも二番目に高い年齢ポイントがもらえます。

他にも、州内に親しい友人がいたらボーナスポイントがつきますし、
州内でフルタイムの仕事を半年するととても高いポイントがつきますし
(ウェイトレスでも清掃員でもカフェでバリスタでも可)、
語学学校を除くマニトバ州内の学校に半年か一年以上通えば
さらにボーナスポイントが付きます。

また、同じくカナダですが、ユーコン準州も永住権取得が簡単で、
とにかく人口を増やしたいということで
清掃員やウェイトレスなどの単純労働でも永住権が取れるそうです。

 

 

さらに変わり種の移住策としては、
南米パラグアイで永住権を取ることもできます。

1920年代に日本が貧しい国家であった時代に移民を奨励して
ブラジルに大量の日本人が移民として渡りましたが、
同時期に日本政府がパラグアイとも移民協定を結び、
それが実はいまだに有効だったりします。

「日本人を20000人受け入れる」という条約なのですが、
未だに2000人くらいしか枠が埋まっていないとか(笑)

移民協定を結んですぐ戦争になってしまいましたし、
戦後は日本が豊かになったので日本人が移民に出る必要がなくなり
せっかく条約を結んだのにほとんど移民しなかったという・・・。

永住権取得の条件は「日本国籍保持者」と
「パラグアイ国内の、安定した収入がある身元引受人がいること」
の二つのみです。

日本人移民の数は少ないとはいえ、
その当時からの子孫が暮らす日本人の村があり、
村の中では日本語だけで暮らすことも可能だそうです。

そこで誰か仲の良い人を作ることができれば、
身元引受人になってもらえるかもしれません。

ただし、治安は悪そうですし、医療レベルも心配なので
そこが懸念点ではあります。物価は安そうですが…。

日本国内にいると、放射能汚染も怖いし、
政府は汚染を封じ込めるどころか拡散しているし、
政治も右傾化していて本当に怖いなと思いますよね。

私も日本にいるときは毎日暗い気持ちでしたが、
今は勇気を出して海外に出てよかったと感じています。

現地にいるだけでも、どんどん人と出会っていって知り合いができ、
成功の可能性が上がっていくのだと思います。

永住権をもし取れなかったとしても、数年海外にいるだけでも
体には非常に保養になるはずです。

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博士課程を棒に振って海外避難
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