ロックダウンと依存症は、本当に相性がいいと思います。
良い意味ではないです…。
私のパートナーはアルコール依存症なのですが、
ずっと家にいるのでずっと飲酒している状態です。
飲酒し続けて五日間で体調が悪くなって、
三日間飲むのを止めて、また五日間飲んで…というサイクルです。
ロックダウン中は収入が普段の六割ほどなので
普段の週末のように大量にお酒を買って飲み干して酩酊しているのではなく、
安いお酒をいつもより少ない量買って、
それを長時間かけてチビチビ飲んでいる感じです。
いつもは金曜の仕事終わりに買い込んだお酒を土曜の夕方には飲み干して、
Uberで近所の酒屋に追加で買いに行っていましたので
それに比べたら大人しくしています。
本人の言動を聞くに、依存症で飲酒が止まらないながらも、
彼なりにお酒にかけるお金を抑えて、
飲酒量を抑えようと頑張っている様子です。
まあ、収入が激減しても安いお酒を買って
飲酒だけは絶対に続けているとも言えますが…。
日本だけではなくこちらでもオンライン飲み会が盛んです。
皆お互いに家にいるのが分かっているので、
断りにくいというか、断る理由がないというか…。
今後の不安を飲酒で紛らわす人や
退屈さから飲酒している人が多いらしく、
ニュージーランドではロックダウンでアルコール関連の問題が増加したそうです。
元々アルコール依存症だった人は悪化してしまい、
アルコール依存症でなかった人は
ロックダウンで新たに依存症になってしまうケースが増えていると。
依存症者をパートナーに持つ私としては、
「ロックダウンは依存症に悪そうだなぁ…」
と経験から感じていたので、納得です。
私のパートナーは、ロックダウンで不要不急の外出が禁止になって、お給料が減って、
外出すれば感染リスクが増えるのは分かっているのに、
それでもお酒を売っているスーパーやコンビニに
お酒を買いに出かけているんですよね…。
といっても、普段のように毎日や二日に一回ではなく、
三日~五日に一回と本人なりに買いに行く頻度を落としてはいますが。
私達は感染者数が抑えられているニュージーランドに住んでいるので
まだ外出しても感染の危険が比較的少ないですが、
イタリアやニューヨークのように感染者数が非常に多い場所に住んでいた場合は
彼がアルコールを買いに出かける度に命の危険がある訳で
心穏やかではいられないと思います。
生きるために必要な食料の買い出しに出かけて感染してしまったならまだしも、
嗜好品を頻繁に出かけて感染した家族から自分も家庭内感染するかもしれないなんて、
と考えると本当に…。