ロックダウン39日目のオークランドにて

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オークランドでは市中感染一件が8月17日に見つかり、
翌日から今までロックダウンしています。

 

 

市中感染の一報が出た時私はシティー中心部の職場で働いており、
上司が私と同僚のオフィスに立ち寄って知らせてくれました。

「一件の市中感染がオークランドで見つかった。
ロックダウンの可能性が高いので、
今日の退勤の時に仕事に必要な道具は全て自宅に持ち帰るように」

とのことだったので、仕事用に使っているノートを鞄に入れ、
机の上に合ったマグカップなど片づけて退勤。

それまでは市中感染が0の状態だったので、
公共交通機関以外でのマスク着用はしなくても良く
道を歩いていてマスクをしている人はいませんでした。

ところが、退勤してバス停まで歩いていると
マスクをしている人達が結構いて、
「またロックダウンが始まるんだ」と何だか気持ちが引き締まりました。

オークランドはこれで5度目のロックダウンなので、
もはや慣れたものではあります。

職場からバス停の途中にパスポートサイズの写真を撮れるコンビニがあり、
「デルタ株のロックダウンなら長引きそうだから、
10月上旬の永住権申請に備えてビザ用の写真を今撮っておいた方がいいかも?」
とコンビニの前を通り過ぎながらふと思ったのですが、
「いや、もう感染者がどこにいるかもう分からない状態だから危険だ。
念のためやめておこう」
と思い直して通り過ぎました。

バスに乗ると、高速道路がいつもより混雑していました。

ロックダウン前に急いでオークランド外の自宅に帰る人達が
たくさんいたのだろうと思います。

帰宅するとパートナーが居間のソファーに座り、
テレビで首相の緊急記者会見を見ていました。

私は着替えもせずに彼の横に座り、少し緊張して一緒に会見を見ました。

「最近の入国者のケースは全てデルタ株なので、
この感染者がデルタ株に感染しているかは現時点では不明だが、デルタ株とみなす。
したがって、今夜23:59から全土でロックダウンをする」
とのアナウンスを首相が行われました。

感染者が立ち寄った場所と日時のリストが保健省から毎日公表されるのですが、
何と私が入店しようか迷っていたコンビニがリスト入りしており、
しかもまさに入店しようか迷っていた日時が記載されていて
「もし入っていたら感染していたかもしれない」
とゾッとしました…。

店内には女性客が二人と店員が一人いるのが見えましたが、
その三人のうち誰かが感染者だったのかもしれません。

そのリストに記載されている場所と日時にいた場合は、
感染したかもしれないので即検査を受けて14日間の自己隔離をする必要があります。

今回のロックダウンは2-4回目のように短期間で終わるかと思いきや、
かれこれもう6週間弱です。

オークランド以外はロックダウンが3週間で終わりましたが。

去年の長期ロックダウンの間、私は無職だったので貯金が減る一方で
仕事探しもできず精神的、経済的にかなり苦しかったですが、
今回は仕事があり、しかも在宅勤務が可能な職種で
ロックダウン開始以降給与が全額支給されているのでかなり気楽です。

パートナーは現場仕事ですが政府からの補償と会社からの補填で
普段の給与の8割に相当する額がレベル4の間支給されていました。

貯金はできないけれど生活費に困らない金額が
家にずっといるだけで何の仕事もしていないのに支給されていたので、
彼はレベル4が終わって欲しくないようでした(笑)

彼にとっては残念ですが、オークランドでは最高警戒度のレベル4は9月21日で終わり、
翌日からレベル3になり建設業で働くパートナーは仕事へ戻っていきました。

今回のロックダウンはもう数度目で緊張感もなく、
長いのでオークランドの住民はかなり疲れてきています。

私は超インドア派で家にいるのが苦にならない人間ですが、
それでもさすがに飽きてきました。

こういう時こそエクセルやワードのレベルを上げたり、
色々と生産性のあることをするべきなのに全くできていません。

家でやる軽いストレッチの気持ち良さには目覚めましたが…。

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