オークランドで再度のロックダウン中に感染に怯えつつ最低賃金で働く人達

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8月11日に感染経路不明の市中感染四件が発覚し、
翌日からオークランドのみレベル3の都市封鎖、
オークランド以外はレベル2の制限措置となっています。

当初は14日までの三日間のみの措置だったのですが、
その後延長され26日までとなりました。

レベル3だと小売店は全部閉鎖でオンライン販売のみ、
飲食店はテイクアウェイやデリバリーといった
お客さんとの接触なしでの販売形態でのみ営業できます。

私が働いている寿司屋でも
従業員は全員マスク着用、
お客さんは店内に入れずに注文を入り口で聞く、
商品の受け渡しはお客さんに2メートル離れてもらって
入り口に設置しているテーブルの上に置いて行う、
現金での支払いは不可、
カードでの支払いで暗証番号入力のため
お客さんがカードの読み取り機を触った後は毎回消毒、
手用の消毒ジェルと連絡先を記入するリストをテーブルに設置、
という状態で営業しています。

カフェも同じようにして営業しているので、
コーヒーを買えたりもします。

レベル4だと飲食店は営業を全くできません。

それでお客さんが「こうやって飲み物や食べ物を買えるのは嬉しい。
レベル4には戻りたくないよね」と雑談で話してくることがあります。

「そうですねー」と合わせて話すのですが、
私達飲食業で働く人間はレべル4になってほしいんです。

私だけじゃなくて、同僚も同じ意見です。

というのも、日本でもそうですが、
飲食業は店長やマネージャーでない限り
ほとんどの従業員は最低賃金
なんです。

レベル3というのは市中感染がある状態な訳で、
お客さんの中に感染者がいるかもしれない
のですよ。

インフラ整備や医療職というエッセンシャルな仕事でもないのに、
誰が感染の危機に身を晒しつつ最低賃金で働きたいのか?
という話です。

お寿司を売って死にたくないんです。

カフェで働いてる人達も、コーヒーを売って死にたくないでしょう。

レベル4だと働けなくても政府から休業補償が出るので、
最低賃金で働く飲食業の従業員からしたら
レベル4の方が好ましいんですよね。

 

 

以前は経路不明の市中感染が二件出た時点で
全国がレべル4になったのに…。

 

 

今回の措置を布告するジャシンダ首相のスピーチを
私は職場で店長のスマホ越しに聞いていました。

“the best economic response is a strong health response”
と彼女が言った瞬間に
「あ、政府にはもうお金がないんだ。これはレベル4にはならないな」
と確信しました…。

レベル4にしたら多くの会社が操業できず
休業補償をしないといけないし、
税金が入ってこなくなるし、
会社が潰れたら失業者が増えて生活保護を申請する人が増えますからね。

経済を考えればレベル3にするのはおそらく正しい選択なのでしょうが、
危険手当もない最低賃金で不特定多数の人達と
大量に接する接客業で働く人間にはたまったものではない
です…。

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