日本人には信じ難いアイルランド人の金銭感覚

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私のような平均的な金銭感覚の日本人からすると、
アイルランド人はとにかく金遣いが荒いです。

「今が良ければいい」と後先を考えずにお金を使うことが多いです。

そうするといざという時に貯金がなくて困っているんですが、
そういう時は周りのアイルランド人達が気前良く貸しています。

友人間でも、数万円ほどのお金だったら返さなくてもいいという
やり取りがたまにあったりします。

といっても、それは遊びたいのにお金がないなど
そういう理由では返さなくていい、ということはありません。

もうすぐ現在のビザが切れるのに
永住権申請のためのお金がない、
宿泊費がなくてもうすぐホームレスになっちゃいそう、
などそういうレベルの話の時ですね。

日本人の間だと、どんなに仲のいい友人にでも
「お金を貸して」といった瞬間に
縁を切られることがあるかもしれませんが、
アイルランド人同士ではそのような緊張感は全くありません。

先日はパートナーが、彼の友人(アイルランド在住)から
「昨日酔っぱらってカジノ行ったら貯金全部スッちゃってさぁ…。
じゃがいも農場作って一発当てるから400ドル貸してくれ」
という
Skypeコールを受けていましたが、
「F*** off」と言いながらバカ受けしていただけで
さすがに貸していませんでした。

向こうも「俺がお前だったら金を投げつけるようにして
すぐ貸してやるのに!!」と大笑いしていました。

貯金を全額なくしたというのに…。

この場合はこの友人が母国の親元で暮らしているので
今回は心配がないためお金を貸さないとのことでした。

他にも、私がオーストラリアでファーム生活をしていた時に
アイルランド人の金銭感覚に驚いたエピソードがあります。

私たちはワーキングホステルという、
そこに滞在することにより仕事をもらえる
宿泊施設に住んでいました。

彼の幼馴染のアイルランド人の女の子が彼のツテで来たのですが
彼女は仕事をもらうまでに一か月ほど待ったのでその間に貯金が尽き、
やっと仕事がもらえた頃には宿泊費を滞納している状態でした。

そして待ちに待った初めてのお給料が支払われると、
彼女はそれを宿泊費に充てず、
食費以外はお酒と煙草と洋服に使ってしまったのです。

私の感覚だと、嗜好品と洋服は後回しで
まず滞納している宿泊費の清算を終わらせるのが
先だと思うのですが…。

アイルランド人の中でも貯蓄に励む人はいるだろうし、
金銭感覚には個人差がありますが、
全体としてやはり貯金はしないのだと思われます。

というのも、アイルランドの四大銀行のうち
AIB銀行にはAIB Travel Loan(旅行ローン)
アイルランド銀行にはHoliday Loan(休暇ローン)
なる金融商品があるので、
旅行に行くのにも銀行でローンを借りるのは
珍しくないことなのではないかと…。

うちのパートナーは、
「旅行行く時にローン借りるのは珍しくないよ?
日本人は借りないの?」
と不思議がっていました。

日本には旅行ローンなるものがそもそもないこと、
借金をしてまで旅行に行きたいと
おそらく多数の日本人は思わないことを話すと
「そんなにお金貯めて何するの?」と…。

やはり福祉が充実している国の人は国が面倒を見てくれるので、
お金を貯める必要がなく貯金の習慣がないのだと感じました。

日本だと生活保護はありますが、
基本的に貯金がなければ野垂れ死にコースなので
必死に貯金をしている人が多いのに…。

金銭感覚でうちは何度揉めたか分かりませんが
(三年半弱経った今もよく揉めています)
もうこれは文化の違いなのだと割り切るようにしています。

私が貯金を頑張って、
彼は借金さえしなければまあいいかと(笑)

アイルランド人と付き合う時には
金銭感覚の違いを頭に入れておかないと多分揉めます…。

 

 

といっても私ばかりが譲っていては不公平なので、
『Saving 10,000 – 自殺者1万人を救う戦い』という
アイルランド人監督が撮影した日本のドキュメンタリーを
一緒に見たりしてさりげなく日本文化を教えています。

「日本人は借金をすることはとてつもない恥だと考える」
という一言を監督が言った時に
ハッとした顔で私の方を見たのには笑いました(笑)

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