3年働いた会社からの退職を決意するまで(その2)

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前回の記事からの続きです。

体調が落ち着いてから日本への往復航空券を取り、
実家に帰ってのんびりすることだけがもはや心の支え
という状態で何とか毎日を過ごしていました。

そんな中でふと9月4日の夜寝る前にネットを見ていたら、
「台風の影響で関空が冠水して復旧の見通し立たず。
タンカーが唯一の連絡橋に衝突して破損、従業員と利用客ら5000人が孤立」

というニュースが目に入ってきて、絶望してなかなか眠れなくなって、
その翌日は仕事を休んでしまいました。

朝は時間通りに起きたもののストレスでお腹が痛くなってしまって・・・。

仕事を休むという連絡を会社に入れたら、腹痛はすぐに消えましたが。

一日休んだ次の日にはあまり眠れませんでしたが頑張って起きて
通勤のバスに乗ってスマホを見ていると、
北海道で大地震があって新千歳空港の機能が停止し
泊原発の電源も喪失したというニュースが目に入ってきました。

なんでだか分かりませんがもう涙が出て、
他の乗客に悟られない程度に静かに5分くらいちょっと泣いてしまいました。

「こんなこと、ある?」と・・・。

私が取ったフライトは往復ともにオークランド-香港-関西国際空港の経由便で
台風による関空の冠水で行きの香港―関空間のフライトがキャンセルになってしまいました。

結局、それに伴い全てのフライトをキャンセルし、返金を受けることになりました。

ネットでその航空券を買ったイギリスの旅行代理店に
連絡したりとなかなか面倒でした。

実はここ二年ほど転職活動をしていたのですが
現地での職務経験が少なかったり、三年のワークビザしか持っていないので
期限なしの仕事に応募してもビザの問題で落とされたりとずっと苦戦しています。

就職なんて縁と運次第、ということはオーストラリア時代に自分の経験から学んだ教訓で、
そうと分かっているのにも関わらず、あまりにもそんな状態がずっと続いて、
仕事のストレスもあって精神的に参ってしまいました。

超音波検査を受けた後に$310を受付で払いながら、
「お金のためだけに仕事してるのに、それで体調を崩して
検査代に二週間弱分の貯金に相当する金額が消えるなんてバカバカしすぎる」

と本当に思いました。

GP代も血液検査込みで$67払ったので、
合計で$400弱を検査代に払った計算です。

日曜の夜に、月曜に退職届を出そうと決めました。

 

 

それでも「本当にそれが正解だろうか」と不安で眠れずにいて、
気がついたら午前2時になっていました。

精神的に絶対に限界というのはもう自分の中で結論が出ていて、
それでも「自分には勇気がない。辞めて経済的な問題が出るのが怖い。
辞めるのが正解なら、神様からのサインみたいなものがほしい。
後押しがほしい」
などとぼんやりと願い始めました。

「辞めるか?」「辞めないか?」と交互に考え始めてすぐ、
「辞めるか?」と考えた瞬間に、パーン!という音が空に二発くらい響きました。

 

 

ベッドから抜け出して窓の外を見たら、
家の近くのビーチで深夜なのに誰かが花火を上げていました。

客観的に見れば、ただ自分が眠れない夜に
近所で誰かが季節外れな花火を上げていただけなのですが、
自分にとっては「天からの啓示だ!辞めるのが正解なんだ!」と思えて、
その後晴れやかな心ですぐに眠りにつくことができました。

そして月曜に出勤してすぐに退職届を出しました。

健康問題で辞める、と書きました。

最近私は体調不良で休みが多かったので、
上司が「そんなに体が悪いんですか?」と聞いてきた時に
「そうです。体調不良の原因はストレスで、ストレスの原因はこの仕事です」
と正直に伝えました。他にも色々と。

そして、受理されました。

仲のいい同僚には翌月で退職だと伝えると
「退職した後はどうするの?」と聞かれるので、
「次の仕事が決まっていないし、カジュアルな仕事でも何でもしてしばらく休む。
倉庫の軽作業とかでもいい」
と言うと、ほとんどの人に怪訝な顔をされます。

オフィス仕事以外は絶対に受け付けない、というプライドが見える感じですね。

でも私はオーストラリアで散々そういう仕事をやってきたから抵抗はないし、
そんなプライドがなくて良かったなと思います。

別に最低賃金の時給$16.50でもお金はお金ですし、
30時間も働けば貯金はできないけれども
生活費は賄えてプラスマイナスゼロになります。

変なプライドを発揮して、いつ見つかるか分からない
”real job”を当てにして収入0でいるのは馬鹿らしい
です。

最悪、最低賃金の仕事さえ見つからなくて完全に収入0で過ごすとしても、
永住権の申請料を払ったとしても今後半年ほどは暮らしていける計算だし、
生きてる限りどうにでもなるわと腹が据わりました。

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