今思えば「フラグ」は立っていた

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私のパートナーはここ数年間、アルコール依存症を患っています。

発症前から付き合っていますが、
今思えば、発症前からアルコール依存症になりそうな兆候はありました。

私は体質的にお酒を飲めませんし、家族も同じなので
彼がアルコール依存症を発症するまでは
ただの大酒飲みとアルコール依存症の違いを知りませんでした。

彼の飲酒量がとても多かったのは見てて分かりましたし、
酔って記憶がないこともしばしばだったのですが
「大酒飲みで酒癖が悪いのかな?」とモヤモヤしていただけでした。

知識がなかったそんな当時でも、
印象深かったので覚えているエピソードがあります。

私と彼はオーストラリアでワーキングホリデーをしている時に出会いました。

彼の方が私より三ヶ月ほど前にオーストラリアにいたので、
彼のビザが先に切れたんです。

オーストラリアのワーキングホリデービザが切れた後は
二人ともニュージーランドにワーキングホリデーで行こう、と決めていました。

それで彼は私に一緒についてきて欲しかったのですが、
私は「貯金が少ないから、私はビザが切れるギリギリまでここに残って
今の仕事を続けて貯金額を増やしてからニュージーランドに行きたい」
と断っていました。

二~三回口頭で「一緒にニュージーランドに来てくれない?」と頼まれていて、
私が断ると「そっか、新しい国に行く時に貯金は多い方が良いもんね」と
彼はあっさり引き下がっていました。

ところが彼がオーストラリアを離れる前日になると、
彼は朝から飲酒し始めました。

そして、泣きそうになりながら
「一人で新しい国に行くのは怖い。
お願いだから、明日一緒についてきてほしい」

と泥酔した状態で私に頼んできたのです。

「そんなに切実だったとは!」と驚いたのですが、
彼が発つ前日に分かっても、私は仕事がありましたし、
新しいシェアへの入居も決めていたしで身動きが取れず。

「もしかして、その怖さを紛らわすために
今日は朝から飲んでるの?」
と聞くと、「そうだ」との答え…。

ストレスがあったり緊張するような状況で
飲酒してそれをごまかす、という方法(?)があるのか、と驚きました。

知識がなかった当時は分かりませんでしたが、
今思えばアルコール依存症になるお酒の使い方そのものですよね…。

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