コロナが図らずも、各国の踏み絵になっていますね。
同じ課題を与えられて、それに対して現在の各国の首脳陣がどの程度の能力があり、
どんな対策をするかが丸分かりだという状況です。
ニュージーランド政府は最初から一貫して、
そこに住む人達全員の命を守ろうとしてくれています。
ニュージーランドは今日から全国封鎖となりましたが、
全国封鎖をアナウンスした記者会見で
「経済は後で建て直せばいい。皆で命を守ろう」
と首相が言っていて、とても心強く感じました。
国境封鎖、全国封鎖となると経済的な損失は物凄いですし、
多くの人の失職・収入減が避けられないので
政府が大きな借金をして国民の生活を保障しています。
もし後になって、「これ以上の感染封じ込めは経済的に不可能。
ある程度の数の人が死にますが、通常運転に戻します」
と方向転換せざるを得ないポイントに来たとしても、
最初からその時点まで政府が国民の命を一貫して守ろうとしてくれた、
というのが私にはポイントが高いです。
結果としての集団免疫ではなく最初から狙ってそれをやろうとした政府や、
検査数を抑えて隠蔽を狙っている政府が治める国には住みたくないですね…。
ニュージーランドは政府がコロナウイルスについてのサイトを作り、
そこに分かりやすい平易な英語で情報が書かれています。
サイトにアクセスしてトップページを少しスクロールすると、
“Ways we’re uniting against COVID-19”
(COVID-19に対して私たちが連帯する方法)というセクションがあります。
その「方法」の一番目として挙げられているのが
“Be kind”(親切であること)がとてもニュージーランドらしいなと思います。
“Be kind”をクリックすると、以下の内容が書いてあるページに飛びます。
・年配の親戚や弱い立場にある人達に電話をかけて、
彼らが必要なものを持っているか様子を見て確認すること
・友達、家族、近所の人と電話で話して、彼らの様子、彼らが助けを必要としているかをチェックすること
・食料や薬等の必要な物資を彼らの家に届けること。ドアの前に置いておけます
ただ、ワークビザという短期ビザで滞在中の外国人としては今後が不安です。
国民と永住権者に対する手厚い政策を次々と打ち出す一方で、
短期ビザの移民はちょっと忘れ去られている印象です。
その点については、次の記事で詳しく書きます。