アルコール依存症のパートナーと暮らして、鈍くなったのか、強くなったのか?

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最近は去年10月から始めた事務の仕事にも慣れ、
平和に過ごしています。

上司も同僚も皆いい人で、
仕事内容も自分に合っていてストレスが少なく
快適な職場です。

仕事柄、国境が開いていないと忙しくないので週32時間しか働いておらず、
お金はさほど貯まりませんがワークライフバランスは良い感じです。

家の方はというと、パートナーはまだ飲酒を続けていて、
数週間に一度は連続飲酒を止められなくなり、
仕事を一週間丸々休むことを繰り返しています。

彼は病気休暇も有給休暇も
連続飲酒での欠勤をカバーするために去年使い果たしてしまいました。

ですので、今年に入ってからは連続飲酒の度にその週の収入がなく、
友人などから借金をして翌週の家賃や光熱費などを支払い、
その後少しずつ数週間かけて返済するという自転車操業状態
です。

以前は私がその度にお金を貸していましたが、
もう貸していませんので私には金銭的な影響がなくなりました。

彼の上司と雇用主は相変わらずとても親身で、
先日の連続飲酒の時は雇用主が契約している看護師をうちまで派遣してくれて、
何とかかりつけ医まで彼を運転して連れて行ってくれました

「君は出勤している時は誰よりも働くし、仕事の質も良い。
どんなに休もうとも、解雇にせず回復できるよう支える」という方針のようです。

そのため、<解雇=ビザ失効=ニュージーランド滞在資格を失う>という
彼がかつて連続飲酒で休む度にしていた心配もなくなりました。

そのせいか、私は精神的に安定している日々を送っています。

彼のことや将来が心配で、夜眠れないということももうなくなりました。

でも、時々ふと考えるんです。

「それは良い事なのか?」
「私は強くなったのか?それとも、ただ鈍くなったのか?」
と…。

以前は、何かある度に物凄く反応していたんです。

彼が飲酒運転で酒屋に出かけるのを見ると、
「人を轢いてしまったらどうしよう」
「事故を起こして、彼が大怪我したり死んだらどうしよう」

彼が連続飲酒で何日も欠勤すると、
「彼が解雇になるんじゃないか」
「解雇になったらビザがなくなる、今後どうなるんだろう」
「来週の彼の収入がない、また私が家賃を肩代わりしないと」

彼が飲酒に関することで噓をつくと、
「しばらくは飲まないと言っていたのに、またすぐに飲んで腹が立つ」
「一緒に出掛けると約束したのに、
また朝から飲んで出かけられなくなってがっかり」

…など。

感情のジェットコースターに乗っていた日々だったのが、
今では落ち着いたものです。

彼が飲酒運転で酒屋に出かけるのを見ても、
「事故を起こしても仕方がない。
飲酒したのに運転すると決めたのは彼で、私にはどうすることもできない」

彼が連続飲酒で何日も欠勤しても、
「解雇にはならないから、ビザは大丈夫。
お金は彼が自分で何とかするから、私は心配しなくても良い」

彼が飲酒に関することで噓をついても、
「どうせ守る気はなかったか、守る気があったとしても
アルコール依存症の治療を受けていないのだから、
本人の意思に関係なく彼はアルコールに関することで嘘をつくのは当然。
もう最初から彼の言葉は信用していないから、別にいちいち傷つかない」

…といった具合です。

良く捉えれば、自分に変えられることと変えられないことを分けて考えられ、
彼のアルコール依存症と自分の間に境界線を設定して、
それを守って振り回されることがなくなった、強くなった
、と言えます。

悪く捉えれば、この状況が長期間続いているので慣れた、
単に鈍くなったのかもしれない
、とも言える気がします。

パートナーに嘘を繰り返しつかれても平然としている、
というより、そもそもパートナーの言葉を一切信用していない
って…。

異常ですよね。

夫婦やパートナーは、自分が最も信頼できる相手であるべきはずなのに。

彼が嘘ばかりつく、といっても飲酒に関することだけで、
他は正直な人だからまたちょっと違うのかもしれませんが。

時々、「この方向に強くなっていっていいんだろうか?
異常な状況に鈍くなっていって私は大丈夫なのか?」
と考えてしまいます。

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