ニュージーランドで永住権を申請すると、ビザが下りるのは19年後!?

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私とパートナーはニュージーランドの永住権取得を目指しています。

今はパートナーがWork to Residence Visaというビザを持っていて、
移民局からの優良雇用主とのお墨付きを持っている会社で働き、
来年十月にはResident visa(居住権)を申請できるようになります。

居住権を取った後は二年間ニュージーランド国内で過ごせば
晴れてParmanent Resident Visa(永住権)を取得できます。

来年十月に居住権を申請して一か月ほどでビザが下りて、めでたしめでたし…
と思っていたのですが、現状ではそれは無理
なことが最近分かりました。

というのも、反移民の今の政権になってから
Skilled Migrant Category(技能移民カテゴリー)と
Residence from Work Category
(Work to Residence Visaから居住権を申請するカテゴリー)
の居住権審査期間が物凄く伸びて、
移民局は2020年7月の時点でまだ2018年12月の申請分を審査しているからです…。

今のペースで審査が続けば、
申請受付を今止めたとしても全ての審査が終わるのが19年後
という
巨大なバックログぶりです。

ビザの申請を出して、結果が分かるのが19年後って…。

時給が51ドル以上あれば優先的に審査されて三ヶ月などで下りますが、
大半の人はそんなに稼いでいないので
もう2018年12月からケースオフィサーすら付かず
何の音沙汰もなくひたすら待たされている状態
です。

そうこうしている内にパンデミックが来て、
そうして待たされていた人達の中で失職した人達が出てきました。

そして、その人達はこの大不況のなか次の仕事を
同じ職種、同じ地域で早く見つけないと、
居住権の申請資格がなくなってしまいます。

「申請の時点では予想審査期間は九ヶ月と
移民局のページに書いていたから申請したのに。
移民局がちゃんと仕事していればもうとっくに居住権が出ていたのに。
なぜ自分達が移民局の無能さの割を食っているのか?」

とその状況に陥った人達は激怒しています。

さらに移民局が「パンデミックなので審査が遅れています」と言い出して、
「2018年12月からバックログが溜まってるんだから
パンデミックは関係ないだろう。嘘をつくな」
と批判されています。

その他にも、
「審査しきれないなら何で申請を受け付け続けるのか?
そのくせ、申請料2700ドルは申請後数日でさっさと取る。詐欺だ」

「もう失職して母国に帰るから返金して欲しい。
返金されたお金で航空券を買いたい。
自分の審査は始まってすらいないから問題ないはずだろう。
返金しないとは何事だ」

「審査が始まってすらいないアプリケーションの申請料金総額が約30ミリオンだが、
このお金はどこに消えたのか?」
など、批判が噴出しています。

政府側は「選挙権のない外国人相手だし」と取り合ってくれません。

そもそも、ロックダウン中は誰もビザの申請をしないので
バックログ解消の絶好の機会だったのですが、
何と政府は移民局に設備投資していなかったため、
移民局のスタッフはリモートワークができず
バックログは何ら解消しなかった
そうです。

 

 

短期ビザの外国人側もこれまで費やしてきたお金と努力、
現地で築いた生活がかかっているので黙ってはおらず、
Migrants NZという名前のFBグループに結集して色々と動いています。

「今週はメディア週間です。
ニュージーランド国内のメディアにあなたのストーリーを送りましょう。
主要メディアとその連絡先リストはこちら、
メディアに送るメール文面の定型文はこちら」
とグループ運営者が呼び掛けてメディアにメンバーが多数アプローチし、
それでメディアに取材してもらって、
記事が結構出たりテレビに取材された人がいたりと成果が結構出ています。

同じ要領で、国際メディア週間もありました。

あとはバックログ解消のため署名を呼び掛けて一週間で5000筆集めたりなど。

国会向けのバックログ解消請願の署名も先日始まりましたので、
良かったら署名をお願いします。

ガーディアンの記事によると、
クイーンズタウンで短期ビザの外国人四人がこの三ヶ月で自殺してしまったりと
(失職、貯金が尽きた、納税してきた居住国の政府からの補助なし、
母国へのフライトがない、フライトがあっても購入できるお金がない、
母国のコロナの状況が酷くて帰りたくない…などで希望を失ってしまった)、
もうニュージーランドの短期ビザの外国人の状況は散々で、
本当にこんなに最低な政府とは思いませんでした。

 

 

この四か月間、再入国できず困っている人達もたくさんいます。

国境封鎖の通知から封鎖まで六時間半しかなく、
ニュージーランドに帰ってこれなかった短期ビザの外国人が一万人超いて、
彼らは無収入でニュージーランドで発生している家賃や光熱費、
車のローンなど払い続けています。

また、政府が彼らが帰ってこれるのか帰ってこれないのかすら言わないので、
その不確かさのために彼らは失職し始めています。

先週はインドから帰ってこれなくなって絶望し、
睡眠薬を大量服薬して自殺を図り、
現在は危篤状態という人が一人出ました。

私はもうジャシンダの顔をテレビや写真で見るたびに
「この偽善者め。何が”They are us”、”We are one”、”Team of five million”だ」
とイライラします。

新型コロナウイルスでニュージーランド人が25人が亡くなりましたが、
自殺する短期ビザ外国人の数の方が最終的には上回るのではないか
という感じです。

何かニュージーランドがどんどん嫌いになってきています…。

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