ニュージーランド政府からゴミのように扱われている移民の叫び

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ニュージーランドの永住権獲得の目途が立った、
あと二年で申請出来て取れるようになった、
という記事
を二年ほど前に投稿しましたが、
それから状況が変わってしまいました。

就労ビザにはいろいろな種類があるのですが、
彼が持っている就労ビザは、2019年に取得した当初は
<有効期限が二年半のビザのうち、
二年間同じ雇用主の元で働き続けること。
二年働いた後は永住権申請をできて、
永住権審査では他の技能移民カテゴリーよりも優先的に処理されるので
一か月以内に永住権が与えられる>
という条件でした。

ところが2020年2月になり状況が一変。

他のカテゴリーの技能移民の永住権申請と混ぜられてしまいました。

それまで一ヶ月以内だった審査期間が、
2021年8月の現時点では何と最大27ヶ月
にまで延びてしまいました。

これは2017年から政権与党である労働党は反移民の政党なので、
永住権の発給数を減らした
からです。

そして永住権の発給数を減らした一方で、
永住権申請に可能な条件は厳しくせず、
短期ビザの移民を入れ続けたので申請者は増え続けました。

申請者が増えても発給できる永住権の数は変わらないので、
移民局は発給のペースを遅くすることで対応。

さらに、公表せずに年収106000NZD(日本円で800万円超)の申請者と、
資格が必要な職種(医師、看護師、教師など)の申請者のみを
優先的に審査し始めました。

その結果、その条件から漏れた申請者には
2018年12月から審査が止まった状態になり、
バックログが積み上がり始めました。

2021年8月の現在、2019年10月に出された申請の処理が行われています。

移民局と移民大臣、政府は
「コロナのせいで審査が遅れている」と言っていますが、
2018年にはコロナは存在していなかった訳で…ただの嘘ですよね。

私のパートナーは年収の条件・資格ともに
優先審査の要件を満たしていないので
2021年10月に永住権申請を出すものの、
下りるのは約二年後という見込みになりました。

しかも、10月の時点でビザの残り有効期間が後半年しかないので、
また同じ就労ビザの申請を出さなければいけません。

24ヶ月で永住権が取れるから有効期間が30ヶ月のビザなのに、
24ヶ月が経過したらそこからさらに審査期間が24ヶ月で、
審査待ちの間にビザが切れるからまた新しい同じビザを取ってね、
635NZD(五万円ほど)の費用は申請者持ちでお願いします
、って…。

移民局が遅延せず申請を処理していたら、
こちらはそんな無駄な出費をせずに済むのに。

しかも審査待ちの間に健康診断の結果の有効期限(三年)も切れるので、
それもまた受けなおさなければいけません。

健康診断も二人分だと500NZD(日本円だと三万円ほど)かかります。

もちろん費用は申請者負担です。

経済的な負担が大きいのはもちろんですが、
パートナーにかかる精神的な負担もとても大きいです。

就労ビザの間は雇用主にビザを縛られるので、
移民は雇用主に対して強く出ることができません。

不当な扱いをされても、何か言えばビザの申請に影響が出るかもしれない…
という恐れがいつもあるからです。

ビザの心配がなければ、不当な扱いをされたら
すぐに辞職や転職でその雇用主から離れられますが、
雇用主にビザで縛られているとそうはいきません。

そういう状況に彼はかれこれ七年ほどいます。

それで、彼は「あと二年」「あと半年」「あと三ヶ月」と
永住権を取ってそんな状況から解放される瞬間を励みに過ごしてきたのですが、
「あと二ヶ月!」と喜んで永住権申請に必要な書類や情報を集め始めたところ、
審査期間が二年ほどになってしまったことが発覚。

「終わりが見えなくなった。
俺は数年間ずっと頑張って働いてきたのに、
この国は何も返してくれない。何だよ二年って。
永住権を取れる要件は全部満たしてるのに。
また就労ビザを取らなきゃいけなくて、
しかも費用が自腹なんてどうしてだよ。
俺は、ロックダウンの時も働いて、
自分の健康をリスクに晒してまでこの国に貢献したんだ。
税金だってたくさん払ってきた。
おかしいだろ。どうしてだよ」

と絶望して泣いてしまいました…。

 

 

「もう十分頑張った、こんな反移民の国なんか捨てても良い。
アイルランドに行ってもいい。
カナダが積極的に移民を受け入れてるから、カナダに移住してもいい。
カナダの永住権は審査期間が半年だから、今から申請しても良い。
それでカナダの永住権が下り次第、ニュージーランドを離れよう」
と私は彼に話しています。

それでも、彼は「ここで諦めるわけにはいかない。
諦めるには、俺はあまりにも年月と努力を費やしすぎたんだ。
ここで諦めたら、今までの全てが無駄になってしまう」と諦める気がありません…。

ジャシンダ・アーダーン首相は
「永住権申請のバックログに取り組む。
数ヶ月後などではなく、すぐに対策を発表する」
と先日行っていましたが、私はあまり期待していません。

移民大臣は何を聞かれても
「現在、アドバイスを受けて何ができるか考えている」
「その問題については既に取り組んでいる(何もしていない)」
とこの一年半繰り返してきたのみ
で、
その移民大臣の上司である彼女はそれについて何も言わず、
介入してこなかったからです。

今後、どうなることやら分かりませんが、
私にはどうしようもできないので天に祈るしかできません…。

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