飲酒での失態に寛容なアイルランド人

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日本は酒の席での失敗に寛容だから、
飲酒しすぎて失態を犯しても許されてしまいがちで
アルコール依存症だと判断するのが遅れることがある…
という話を日本語のネット上で結構見かけました。

日本だと仕事後に上司や部下、同僚と飲みに行くこともあるだろうし
接待で飲まないといけない場合があるというのは
日本で社会人経験がない私にも想像できます・

でも、アイルランド人のパートナーと事実婚をしていて
パートナーと、周りのアイルランド人を見ていて思ったのは、
アイルランドも飲酒から来る失態には
負けず劣らず寛容かもしれない
ということです。

私のパートナーを通して彼の周りのアイルランド人の飲酒エピソードが聞こえてくるんですよね…。

ラグビーワールドカップのイングランド対アイルランド戦をスポーツパブで観戦した後に
その場にいた見ず知らずのイングランド人と喧嘩をして、
ウイスキーの瓶で頭を割られて後頭部を数針縫うはめになって
しかもその病院代200ドルを貯金がなくて払えない
だとか
(結局、私のパートナーが貸したお金で支払い)、
お酒が入るとその場にいる異性と寝たくなって仕方がなくなり
飲酒した翌朝はその異性のベッドで服を着ていない、
記憶もない状態でいつも目覚める
だとか、
酔ってカジノに行って貯金を全額使い果たした、など…。

どの人も皆、酔ってない時はそんなことをしそうに見えない、
物凄く理性的な、いい人達なんです。

頭を割られた人には、後日話す機会があった時に
「大変だったね…」と私が声を掛けたら
「俺がこの大変な人生を選んだんじゃなくて、この大変な人生が俺を選んだのさ。
…うわあ、俺いま名言言ったわ!俺が死んだら墓石に刻んでくれよ!

とアイルランド人らしいユーモアで返事をされて、
私のパートナーはその人の隣で「哲学者かよ」とゲラゲラ笑っていて、
私も思わず笑ってしまいました。

一切懲りていない…。

アイルランドにはパブカルチャーがあって、
大体の人が行きつけのパブを持っていて
飲酒が本当に身近です。

パートナーがアイルランド人だと西洋出身の人に言うと
「じゃあ、彼はたくさんお酒飲むでしょ?」
と絶対に言われる
ほどです。

家族や友人との集まりには絶対にお酒がありますし
彼が少しの間禁酒を頑張っていた時も、
友人たちが「一杯だけ」などと執拗に勧めてくるので
アイルランド人でアルコール依存症になったら
禁酒に踏み切るのはなかなか難しいのかもしれません…。

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