私の未来図から自分が消えたと彼が悟った瞬間

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私は、二年くらい前から自分の部屋に「ドリームボード」を常に置いています。

自分が住みたい家、運転したい車、就きたい仕事など
自分の人生で欲しいもの、実現したいもののイメージを
コラージュのようにペタペタと張り付けたものです。

雑誌の切り抜きやネットで拾ったイメージ画像などを
コルクボードに画鋲で貼っています。

The Secretなどのスピリチュアル系の本に紹介されてるので
「ドリームボード」が何であるか知っている人も多いかもしれません。

私はこのブログで何度も紹介した、アルコール依存症者の配偶者向けの
Love Over Addictionのプログラムを去年の年末から受けているのですが、
その一環としてドリームボード作成という課題があります。

アルコール依存症者の配偶者は、依存症者の面倒を見たり、
依存症者に振り回されたりと、常に依存症者のことに集中している。
そして自分のことをいつも後回しにして、そんな状態で長い時間を過ごすうちに、
自分の夢や希望はどんなものなのか、
自分は人生で何を実現したいのかを忘れてしまう。
ドリームボードを作ることで、その記憶を蘇らせましょう。
そして自分を見失いそうになったら、そのボードを見て
自分が何を欲しているか、自分の希望や目標は何かを思い出すのです」

…という趣旨でした。

プログラムを受ける前の私のドリームボードは二年ほど前に作ったもので、
私と彼が二人で写っている写真がボードの真ん中に二枚貼られていました。

私の部屋の中でも結構見えやすい位置にあるので、
彼も何度も目にしていました。

そしてプログラムを受けて、内容を見直し、
彼との写真は外しました

その代わりに、結婚式で幸せそうに笑う夫婦の画像、
妊娠して大きくなった妻のお腹を幸せそうに触る夫の画像、
楽しそうに買い物をしているカップルの画像、
デート中にロマンチックな演出で妻を驚かせている夫の画像
を貼り付けました。

彼との写真を外すときは少し悲しかったですが、
彼との関係に未来が見えなかったので特にためらいはありませんでした。

そして二週間前に彼がまた連続飲酒をしていて、
私の部屋に入ってきた時がありました。

その時に彼が更新されたドリームボードを見て、
「あっ!俺がいない…」と気づいて悲しそうにしていました。

若干心が痛みましたが、結婚と出産、安定した生活を望む私と
結婚もしたくないし子供も今は持ちたくない、
飲酒を続けたい彼ではお互いの人生で欲しいものが異なります。

その連続飲酒後には「俺は今、底つきしたんだ」と言って、
自分からかかりつけ医に行って、AAにも通い始めましたが、
もう彼が回復するかどうか私はあまり気にしていません

意識して気にしないようにしているというよりは、
もう本当にただ気にならない
、という感じです。

ちなみに彼が底つきだと思ったのは、
私のドリームボードだけが原因ではないと思います。

飲酒によって彼は私以外にも色んなものを失いつつあるし、
窮地にいるからです。

母国でお父さんが余命宣告を受けたのに
貯金がなく航空券が買えないので帰る選択肢すら持てないこと、
永住権が下りる間近に連続欠勤で雇用を失えば
これまでの数年間の頑張りを全て水の泡にしてしまうこと、
血液検査の結果が悪く健康を失いそうなこと、
病気休暇も有給休暇も常に使い果たしているので
連続飲酒で一週間欠勤するたびに
消費者金融や友達から借金しないと家賃や光熱費を払えないこと…

傍目から見ていると、もう断酒するしか道はないように見えますが、
私には見守ることしかできないですね。

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