そんなに頑張らなくて良かったのに…

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過去に書いたパートナーのアルコール依存症関連のブログ記事を
いくつか読み返していたのですが、
「そんなに頑張らなくていいんだよ!」と当時の自分に声をかけてあげたくなりました。

物凄く精神的に参っているのが分かる文章で、
過去の自分のことだしその後どうなるかも知っているのに
何だかハラハラしました。。

彼の問題(アルコール依存症)を彼に代わって何とかしようと必死で…。

離脱症状で苦しんでいる彼を診察に連れて行ったり、
苦しむ彼を励ます言葉をかけたり、
寝室で寝込んでいる時に水を持って行ってあげたり、
近所の自助グループを調べて会場に送迎してあげたり、
治療法をネットや本で調べたり。

私は、何もしなくて良かったのに。

本やネットで知識をつけたのは、
結果として自分のために良かったですが。

どんな病気か分からないと、対処できないので。

彼本人に代わって問題を解決しようとして、
でも本人じゃないから解決できなくて、
でも私が頑張れば…と頑張り続けて心身共に疲れ果てていました。

長年どんなに頑張っても問題は改善するどころか悪化の一途で、
ついに白旗を上げたところから私の回復は始まりました。

私は自分を顧みず彼の問題を何とかしようと全力を傾けていた一方で、
自分のことを全然ケアしていなかったんですよね。

彼にエネルギーを費やしても、何の解決にもならなかったし、
ただのエネルギーと時間の浪費に終わりました。

それなら、そのエネルギーと時間を自分に使えば良かったのです。

連続飲酒している彼と話して自助グループに行くよう薦めるのではなく、
好きなハーブティーを一杯飲む。

飲酒で仕事を欠勤して後悔している彼を慰めるのではなく、
好きな本を読んで過ごす。

私は私の問題に集中して、好きなことをして私の人生を楽しめば良かったんです。

こうして書くと当然で、簡単な事のように見えますが、
それでもやはり目の前でパートナーが苦しんでいたら
何とか助けてあげたいと思うのは私にとっては自然ではありました。

アルコール依存症の知識が全くない状態から、
問題飲酒に振り回され始めていきなり
「今日もお酒飲みすぎて欠勤なんだ?大変だねー。
私は仕事帰りに好きな本を本屋で買ってきたから、読むのが楽しみだなあ」

などとはなかなか反応できないような…。

だから、過去の自分が間違った方向に努力していたことを
責めたり、後悔したりはしません。

それに、彼に対してだけではなく、
「自分の働きかけで、他人を変えられる」
という思い込み・思い上がりがあったこと

依存症者の家族として過ごしていくうちに気づかされました。

人は自分が変わりたいと思わない限り、変わらないんですよね。

そして、私は人に「自分を変えたい」と思わせられないんです。

「私は自分と他人の境界線が曖昧で、
だから人間関係でも無意識に相手を自分の期待通りに変えようとして、
でも変えられなくて、苦しいことが多かったのかな」

と気づけたのは一生の収穫だと思います。

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