「離婚」といっても、子供もいないし事実婚だったので
別居すれば離婚のようなものでした。
二週間と少し前に元パートナーと二人で借りていた賃貸物件を私が出て、
今は職場の近くにある街中心部のアパートに住んでいます。
ニュージーランドの国境がかなり開いてきたとはいえ、
短期ビザの外国人労働者と留学生に人気だった街中心部のアパートは
長期で住めるビザの人がほぼ新しく入って来れない状況なので
コロナ前に比べて家賃がかなり安くなっています。
そのおかげで、国境閉鎖の影響で勤務時間が少なく給与が低い状態なのに
他人とシェアではない、一人暮らし用のアパートの一室を借りられて幸運でした。
オークランドは家賃が高く、
独身だと予算の問題で一人暮らしできない場合が多いです。
カップルや夫婦だと家賃を二人で割れる分安くなりますが、
一人だと家賃が高いんですよね…。
私は内向的な人間で、仕事から帰宅してから
更にシェアメイトに対して社交的にならないといけないとなると辛いため
一人暮らしを選べて良かったです。
シェアにすると経済的にゆとりが持てて貯金はもっとできますが、
心の平穏と休息には替えられない、と一人暮らしにしました。
引っ越し自体は相当しんどく、二週間過ぎてようやく落ち着いてきたかなという感じです。
何でしんどかったかというのは元パートナーのアルコール依存症と、
元パートナーが私が引っ越す前から入れたフラットメイトが大きな原因なのですが、
それについては気が向いたらまた別の記事で書くつもりです。
もはや、今思い起こして書くのもしんどいレベルだったというか…。
居住権が取れてから、昼休みを利用して職場近くの賃貸物件の内見を始めました。
二日に一度、一日に一軒～二軒ほどのペースで見て回りました。
私の予算が低いためか、ニュージーランドの賃貸物件には
ろくにメンテナンスがされていない物件が多いせいか、
内見したほぼすべての場所の実物が広告の写真より古かったり汚かったりで…。
「もっと予算を上げないといけないだろうか、
でも今の予算以上は現状では払えない」と軽く絶望しかけましたが、
「数を打てば予算内での良い物件が絶対に見つかるはず」
と根気よく内見に行き続けました。
そうして物件を探し始めてから二週間で、即入居可の良い物件を見つけたので
そこに入居を決めました。
5月15日にその物件の内見に出かけて入居を決め、
5月16日に賃貸契約書にサインして、
5月20日にその物件で暮らし始めました。
そういえば居住権が下りたのが4月19日だったので、
ちょうど一か月後に別居した計算です…。
日本ではずっと実家に住んでいて、
オーストラリアとニュージーランドではシェア物件や元パートナーと同居で、
人生で初めての一人暮らしです。
一人暮らしは寂しいかな、と心配していましたが、
今のところは寂しさは感じていません。
むしろ、「何て平和なんだろう」と平穏ぶりを噛みしめている日々です。
「今日は家に帰った時に、家がどんな状態なんだろう？」
と心配する必要はもうありません。
自分が家を出る前に家を綺麗にしていれば、
帰宅した時に散らかっていることもありません。
かさばる酒代のせいで、今週は彼が家賃を払えるかどうか、
私が立て替えないといけないのか心配する必要もなくまりました。
電気代や水道代、芝刈り代などのお金は私が常に立て替え、
立て替えたお金を半額払ってもらうために
毎週の彼のお給料日（日本と違ってお給料は週払いが多いです）の度に彼にお金を請求して、
何にいついくら払ってもらったか計算し続けなくても良くなりました。
高いバス代を払いバスを三本乗り継いで
片道一時間半以上かけていた通勤が徒歩五分以内になり、
自由時間が一日あたり三時間も増えました。
寂しいどころか、引っ越し作業で忙しかっただけではなく、
その疲労とストレスで歯痛が出て
虫歯かと心配して歯科に検査に駆け込んだりしていたので
寂しさを感じる暇すらなかったというか…。
X線まで撮って見てもらった検査では虫歯はないと言われ、
そう言われると現金なもので何日も悩んでいた痛みはすぐに消えました（苦笑）
入居当日から新居の備え付けの冷蔵庫とIHと食洗機がいきなり不調で
大家さんに連絡して修理を依頼したり、
小さいアパートなので収納をどうしようか忙しく考えたり、
新居には日用品が何もなかったので買い出しに出かけたりと
慌ただしく過ごしてきました。
今週末は月曜日が祝日だったのもあり、
ようやく何も買い出しに出かけずに
一日何もせずゆっくり休める日ができました。
もう少し時間が経てば寂しさや悲しさが出てくるのだと思いますが、
出てくる感情を否定せず、サーフィンで波に乗る時のように力を抜いて
浮上するのを待つように過ごすつもりです。
