移民第一世代の苦しさを経験者が語ってみた

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私のように生まれ育った母国を出て外国に渡った
第一世代の移民の苦しさとは何かといえば、
やはり母国で何かあった時にすぐに駆け付けられないことです。

 

 

私は昨年10月に日本で祖父を亡くしました。

諸々の都合がつかず葬儀には出られませんでしたが、
祖父は大往生と言えるほどの高齢だったし、
死因も老衰だったので、もちろん悲しかったですが
そこまで深い悲しみは感じませんでした。

今年に入ってから、私のパートナーの周りの人達が
アイルランドで立て続けに亡くなっています。

四月には小さい頃から可愛がってくれていた親戚の叔父さんが病気で、
五月には友人二人がそれぞれ事故と自殺で、
そして今週は友人が自殺で亡くなりました。

今週亡くなった友人は
小さい頃からずっと仲良くしていた同い年の幼馴染で、
とてもいい人でいつも皆の注目の的で人気者だったそうです。

私も彼も周りの人達を亡くすと悲しくて色々話すのですが、
外国にいると何だか現実味がないんですよね…。

母国にいた時は毎日のように会っていた人達でも、
外国に住み始めると会わないのが当たり前になっていって
亡くなっても、受け流してしまうというか、無視できてしまうというか。

特に今は、ニュージーランドは三月末から
国民と永住権保持者以外に国境を封鎖しているので、
彼と私は出国はできますが、一度出国すれば帰ってこれなくなります。

ただ帰ってこられなくなるだけではなく、
仕事もビザも何もかも失うことになるため、
実質として出国できません。

また、日本もアイルランドも
入国者には二週間の隔離が義務付けられているので、
全てを捨ててすぐに母国に帰ったとしても葬儀には出られません。

外国に住んでいると、
普段でも飛行機を乗り継いで長時間かけて帰らないといけませんが、
国境が封鎖されると本当に動けなくなってしまいます。

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