アイルランド人が「白い黒人」と呼ばれる理由

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アイルランド人は白人ですが、
かつて隣国のイギリスから800年間の植民地支配を受け
苦難の歴史をたどった民族です。

ニュージーランドの先住民族のマオリ人は
お酒が入って酔っぱらうと
「白人は長期不法滞在者。俺たちの国から出ていけ」
白人の文句を言います。

ところが、アイルランド人には
「お前達はwhite nigger(白い黒人)で俺達の仲間だ」
友好的です。

マオリ人の肌の色は褐色で黒人ではないのですが、
マオリ人は自分たちのことを黒人と呼びます。

また、niggerという言葉は「黒人」という意味の蔑称であり
基本的には使ってはいけない言葉です。

黒人ラップ歌手の歌の歌詞には
自分達黒人のことをniggerと呼んでいるものもありますが…。

白人は有色人種を迫害してきた、
しかしアイルランド人も肌の色は白いが白人から迫害されてきた、
だからアイルランド人はいわば白い黒人で、
自分達マオリ人と仲間だ…
ということらしいです。

ではアイルランド人が白人からどう扱われているかというと、
今ではかつてほどの差別はないようです。

しかし、白人であると他の白人から頼りにされるらしく、
人種差別が嫌いな白人はそれで苦労をすることがあります。

私のパートナーは建設現場で大工として働いていますが、
同僚にはマオリ人やトンガ人などの有色人種が多いそうです。

建設現場に白人のエンジニアが来ると、
彼の周りにいる職歴が長いベテランの有色人種の大工達ではなく
職歴が短い彼にばかり質問や頼み事をしてくるそうです。

ただ、白人だというだけの理由で…。

「自分にはわからないから、
ベテランの人達に聞いて下さい」と頼んでも、
「君に聞きたいんだ」と開放してくれないんだそうです。

彼が言うには、「自分が彼らの立場だったらどう思うか?
『自分の方が経験豊富なのに、
白人だからというだけであんな小僧にばかり聞いて!』って
怒るだろうな。
俺だって分からないって言ってるのに、
こんなの誰にも良くないよ。」と…。

悲しいことにニュージーランドにも人種差別はあり、
根深い問題です。

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