在宅翻訳者という道を考えてみた一日

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私のLinkedInのアカウントによく翻訳会社からスカウトのメールが来ます。

「無職」だとプロフィールの見栄えが悪いので
フリーランスの翻訳者としての職歴を載せているからなんですけど。

確かに今までに翻訳の経験はありますが、
こちらの日系の会社での社内翻訳(3年)と
後は友人知人を通して来たカジュアルな翻訳の依頼が数件のみで
翻訳を本業とする方たちのように文法的に緻密な翻訳はしたことがないんですよね…。

内容が間違っていなくて、意味が分かればいいというレベルの翻訳しかできません。

IELTSはジェネラルモジュールでオーバーオール8点ありますが、
緻密な翻訳は本当にできません。

IELTSの日本での知名度がまだ低いかもしれないので少し説明しておくと、
9点満点の試験なので8点は高得点の部類です。

日本で馴染みのあるTOEICに換算すると、
IELTS7.5点がTOEICだと970点から990点(満点)の間に相当するようです。

日本人のIELTSスコア平均は5.8点だそうです。

以前勤めていた日系の会社では、
私を虐めていた日本人上司がIELTSを受験したこともないのに
「9点じゃなくて8点なんですよね?
満点じゃないから大したことないですよね?」

と貶してきたことがありましたが…。

ちなみに、その上司は技能移民カテゴリーでの永住権申請で
移民局へのIELTS6.5点以上のスコア提出が必須だったのに
なぜかスコアを提出しないどころかIELTSの受験すらせず、
それが原因で永住権を取れませんでした。

会社負担ではなく自腹で申請料金数千ドルを支払ったのにもかかわらず。

何でも、その上司はそのまた上司(日本人)に
「この人の英語力は私が保証します」という手紙を書いてもらい
移民局に出せばそれで良いと考えたらしいです。

同じ日本人にそんな手紙を書いてもらっても、
単に仲間内で便宜を図っているようにしか見えないのでは…。

その上司は多分、普通に受験すれば6.5は取れた英語力だったのに不思議です。

話が逸れました。

 

 

私はただ意味さえ分かればいいやというスタンスで英語の読み書きをしているので、
文法や単語に細かい注意を払うのは面倒だと思ってしまうんです。

名詞の単数形、複数形もよく間違えますし、
aやtheの冠詞を付け忘れることもしばしば。

今週末2件スカウトのメールが来たのをきっかけに、
翻訳家がどんなものなのかざっとリサーチしてみました。

翻訳となるとやはりただ二つの言語が分かるだけでは不十分で、
医療、IT、特許など何かしらの専門分野を持たないといけないようです。

ですので翻訳技術の習得だけではなく専門分野の勉強をする必要がありますが、
出版翻訳は間口が狭いらしく稼ぐなら産業翻訳が狙い目のようで、
でも産業翻訳で需要があるトピックに私は全く興味を持てません…。

そして、興味のない内容はまるで頭に入ってきません。

「それでも自宅でできる仕事は魅力的。
オフィスで働いていてもどうせ興味のない仕事をしている訳で、
興味のない分野の専門書を読んで勉強して翻訳を仕事にするのも
興味のない仕事をして日銭を稼ぐという点では変わらないのでは?
変わらないというか、人間関係と通勤の煩わしさがなくなるだけ在宅翻訳の方が良いのでは?」

とも考えました。

そこで気づいたのですが、私はオフィスで興味のない仕事をしていても
仕事内容がストレスフルではなく人間関係さえ良好だったら
そんなにストレスを感じない
のですよね。

休憩時間に同僚と話したりするのは結構楽しいですし。

興味のない分野の勉強をしながら
文法や冠詞に気をつけつつその分野の翻訳を家でずっと一人で…
となると無理そうな気がしました。

今まで翻訳の仕事のスカウトが来る度に
「翻訳の仕事、やってみようかな?」と心が揺らいでいましたが
おそらく向いていないと悟ったので、今後は心が揺らがなさそうです。

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