フルタイムパーマネントの職を見つけるまでの間、
生活費を賄うため寿司屋でバイトをしています。
トップはキウイの会社だそうですが、
現場のマネージャーは日本人が多数派らしいです。
私が働いている店舗もマネージャーが日本人で、
数人いる従業員も一人のキウイを除いて全員日本人です。
副店長の話では、キウイは雇われても、
短い休憩時間と忙しすぎる仕事内容に耐えられず
すぐ辞めてしまい続かないのだとか。
確かに休憩時間は短く、
九時間半拘束で休憩時間が合計30分です…
（20分一回、10分一回に分けられています）。
つい先日のことなのですが、
副店長と日本人の同僚が店舗内唯一のキウイのスタッフの
トイレに行く頻度の高さについて陰口を言っていました。
「あの子、今日トイレに行く回数多いよね」
「休憩中に行けって感じですよね」と。
私はその場にいたものの会話に加わっていなくて何も言いませんでしたが、
心の中で驚いて叫んでいました…。
最低時給しか払わず与える休憩時間も短いくせに、
従業員のトイレの回数まで気にしているのかと。
それに、「トイレに行く回数が多い」と言われていましたが、
その彼のトイレの回数は別に多くありませんでした。
それにもし多かったとしても、
その日たまたまお腹の調子が悪いだけかもしれないし、
お水をたくさん飲んでちょっとトイレが近いだけかもしれないじゃないですか？
お客さんがたくさん来て忙しい時に何回もトイレに行って
その度に長時間抜けていたなどならともかく、
そんなことも全くありませんでした。
確かに彼は休憩中にトイレに行っていないようですが、
別に休憩中にトイレに行きたくなるとも限りません。
それに店舗内にはトイレがなくて
店舗が入っている施設の共用トイレに行かないといけないので
20分の短い休憩でトイレに行くと
往復時間も込みで五分ほど時間を取られます。
15分でご飯を焦ってかきこむように食べないといけなくなるので、
むしろ休憩時間中には私はトイレに行きたくありません。
そしてそれから数日後、私が自分の休憩後一時間ほどしてから
「トイレに行ってきます」と副店長に言いトイレに行こうとすると、
何と怒られました。
「さっきの休憩中にトイレに行かなかったの？
何で行かなかったの？」と…、
「その時は行きたくなかったからです」と私が答えると、
「私達だって、別にトイレに行きたくなくても
休憩中に行くようにしてるの。
そしたら、休憩後すぐにトイレに行かなくてもいいでしょ。
今度から、トイレは休憩中に行ってくれる！？」と怒られました。
帰宅してからアイルランド人のパートナーに話すと、
「それって人権侵害じゃないの？
従業員にトイレにいつでも行きたい時に行かせるのって基本的な人権だよ。
しかも休憩がたった20分なんでしょ。
俺の部下もトイレによく行く奴がいるけど、
だからってトイレに行くな、なんて絶対言わないよ。
生理現象だし、持病か何かでトイレが近いのかもしれないし。
日本の労働文化って凄いねえ…。
そんな馬鹿な言う人、いるんだ。
早く次の仕事見つけて辞めなくちゃね」と絶句していました。
日本以外に住んだことがない、
日本人のうちの両親もこの話には絶句していましたが…。
これまで日本国外で日本人の元で働く仕事を数件してきて、
法定最低賃金を払わない、脱税、部下への虐め、人権侵害など
まともな日本人上司に当たったことがありません。
たまたま私の運が悪いのか、
外国で同胞を搾取して儲けようとしている日本人が多いのか、
両方のような気がします。
